「私の海藻、大きくなあれ!海藻School 2024」が12月10日、時津町B&G海洋センター(時津町日並郷)側の海岸で行われ、時津北小学校(日並郷)の6年生約50人が校内で育てた海藻の沖出しを行った。
「次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる」ことを目的に日本財団が取り組む「海と日本プロジェクト」の一環。「大村湾ワンダーベイプロジェクト」の企画の一つとして一般社団法人「海と日本プロジェクトinながさき」が同校と東彼杵町立彼杵小学校で実施。「ダイビングサービス海だより」(長崎市滑石4)の中村拓朗さんを講師に招いて今年5月、アカモクとヤツマタモクの2種類の海藻の卵を採取して苗つけを行った。児童らが教室で餌となる栄養分を与えるなど世話をしながら夏休み前まで飼育を行ってきた海藻を中村さんが預かり飼育を続けていた。
当日は中村さんが海藻の生育状況について説明。「海藻を卵から生育させることは難しく、子どもたちが行った前例はこれまでになかったが、見事に海藻が育っている。温度管理などうまくいかず培養テープに育った海藻が少ない班もあるが、そういった部分も含めて観察してみてほしい」と話した。
子どもたちは2~3センチほどの大きさに育った海藻を観察し、成長の様子を記録。班ごとに海藻が付いた培養テープをロープに固定する作業を行った。準備が整うとウエットスーツを身に着け、ボンベを背負った中村さんが海に入って海藻がついたロープを海に設置した。
海藻は子どもたちがいつでも見に来ることができるよう海岸側の堤防に沿ってブイで浮かせて設置。来年春ごろには20~30メートル規模の藻場の造成を見込むという。