スイーツを生かしたまちづくりプロジェクト「My Sweet Nagasaki(マイ・スイート・ナガサキ)」が11月15日、始動した。
プロジェクトへの意気込みを話すルデュ実行委員長(MSN実行委員会提供)
フランスの菓子店「ピエール・エルメ・パリ」日本法人のリシャール・ルデュ社長が長崎の観光や商業、教育、まちづくりに携わる人々に呼びかけて7月に同実行委員会を立ち上げた同プロジェクト。ルデュさんは江戸時代に海外から砂糖が持ち込まれ、日本に砂糖や菓子の文化を広めた「シュガーロード」の起点となった長崎に特別な思いがあるという。
15日に行われたローンチイベントにはルデュさんが登場。地域の活性化や菓子職人の育成のほか、特産品を使った商品開発など今後の取り組みについて説明。歴史を生かしたまちづくりに取り組む居留地エリアに着目し、来年3月、「スイーツの祭典」をテーマにグラバー園(南山手町)でイベント開催を予定。来年以降は中島川・寺町・丸山などの「和のエリア」や館内・新地の「華のエリア」にも範囲を拡大していくという。スイーツを使ったにぎわいづくりだけでなく、砂糖伝来の歴史や和華蘭文化を育み、スイーツが暮らしに溶け込んだ長崎のまちづくりやシビックプライドの醸成につなげることも目指す。
「長崎ならではの歴史や文化など唯一無二の素晴らしいものがある」と話すルデュさん。「シュガーロードの起点として育まれてきた歴史や文化をスイーツを通じて盛り上げていきたい」と意気込む。
スイーツイベントは来年3月20日~22日に開催。公式サイトで随時、情報を公開していく。