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長崎・商店街リレーションシップ 長崎駅前商店街が報告会と出発式

商店街の発展に向けて意気込む岩崎理事長(中央左)ら

商店街の発展に向けて意気込む岩崎理事長(中央左)ら

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 長崎駅前商店街による「長崎商店街リレーションシップ」の報告会と出発式が2月2日、「Qラウンジ長崎」(長崎市尾上町)で行われる。主催は長崎県中小企業団体中央会。

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  長崎県が県内から公募で選定したモデル商店街をセミナーやワークショップを通して活性化の実践的な手法・ノウハウを学ぶケーススタディーを目指す同取り組み。今年は同商店街と川棚栄町商店街(川棚町)が選ばれ、昨年8月からさまざまな取り組みを行ってきた。

 長崎駅前商店街は74年の歴史を持ち、JR長崎駅東側の大黒町や五島町を中心に、かつては土産物店と食堂や喫茶店などの飲食店を中心に構成。近年はビジネスホテルなどの進出と同時に飲食店が7割を占める。同商店街の岩崎誠一理事長によると「観光客や旅行客など近隣宿泊施設からの流入による需要が多い一方、地元客には歓楽街としてあまり認知されていない。近年は商店街に隣接するエリアにマンションなどが増えているものの、地元客がうまく取り込めていないことが課題」だという。

 同商店街の理事として活動する10人が中心となって進めてきたワークショップでは、課題を見据えて意見を出し合ってきた。1月には実証実験として「火曜日は駅前でバーホッピングしよう!」「駅チカ史跡・商店街おさんぽクイズラリー」を実施していた。同商店街では13年ほど前から、「知らない店に入ってみるきっかけにしてほしい」と2ドリンクと1フードのチケットで飲み歩きを楽しむ「駅サイドまつり」を行ってきたことから、これまでの取り組みを発展させると同時に商店街の中を回遊してもらう取り組みを強めたい考え。

 報告会では2つの取り組みの成果とともに、現在計画を進めている「大黒様壁画」の製作について発表する。商店街の空き地に商店街にゆかりのある大黒様の壁画を学生らと描くことで交流の拠点を目指す。同取り組みはクラウドファンディングによる支援の呼びかけも予定しており、詳細も発表する。商店街の会員と、今後の活性化を目指して「出発式」を行う。

 ワークショップに参加したメンバーの一人は「これまで商店街としての動きがほとんどなかったが、取り組みを通して多くの気付きがあり、マンパワーの大きさも実感するなど意識改革につながった。『主体的で小さいチャレンジと助け合い』をテーマに進めてきた活動を商店街のメンバーにも波及させ、発展させていきたい」と意気込む。

 このほか、都市再生ビジョンの提案などを行うワークヴィジョンズ(東京都品川区)の西村浩社長が登壇し、「商店街の新しい役割」をテーマに応援講演を行う。

 開催時間は13時~15時。参加無料。要事前申し込み。

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