長崎市役所内にあるレストラン「ル・シェフ」(TEL 095-825-5586)のオーナーシェフ坂本洋司さんがレトルトカレーを開発した。
開発したのは、「お魚ハンバーグカレー」「長崎市役所食堂ポークカレー」「阿蘭陀商館カレー」の3種。
厚生労働省の西洋料理「現代の名工」など数々の賞を受賞し、長崎市地産地消アドバイザーなど長年長崎の食の推進に関わってきた坂本さん。昨年の大河ドラマに端を発した龍馬ブームに合わせ幕末当時のカレーを当時のメニューから想像して再現した「龍馬伝説カレー」を開発し、長崎の食の盛り上げにも一役買っている。
長崎を舞台にした大河ドラマが終わった後の長崎を憂い、カレーでまちおこしをしようと考えた坂本さんは昨年末より新たなレトルトカレーの開発に着手したという。
「お魚ハンバーグカレー」は、長崎市と長崎の水産練り物製品業者で構成している「長崎かんぼこ王国」の活動の一環として開発。坂本さんは、同王国の大臣(理事)でもある。杉永蒲鉾(長崎市)とタイアップして同社商品「イワシバーグ」の供給を受け、子どもたちがカルシウムをとれる具をメーンに、かつおだしをベースにしたカレーを開発。価格は525円。9月から同レストランと長崎市内の土産店、長崎市などのアンテナショップ「キトラス」(福岡市)などで販売する予定。
「長崎市役所食堂ポークカレー」は、坂本さんが長崎市役所で経営するレストランにちなんだ商品。長崎産のポークをメーンの具に、ベースの味には鶏ガラを使用。パッケージは田上富久長崎市長と実在の市役所職員2人と坂本さんをイラスト化したデザイン。「パッケージに切り込みを入れ、そこに名刺を挟むなどして長崎市をPRする販促物としても使える」と坂本さん。
「 阿蘭陀商館カレー」は、鎖国時代の出島にあったオランダ商館の食文化をイメージし長崎産の牛肉をメーンの具とした。ベースの味はビーフブイヨン。
「3種類のカレーともに長崎の地産地消を念頭に置いて商品開発した。長崎の食を推進してきた私の集大成。カレーでまちおこしをしていることを広くPRしたい」と坂本さんは力を込める。
「長崎市役所食堂ポークカレー」(525円=予定)と「 阿蘭陀商館カレー」(735円=同)は順次発売する。