長崎で「聴く西洋音楽史」CD発売へ-江戸時代の聖歌から英国人作曲の君が代まで

「ナガサキ洋楽事始め」CD、ブックレット、オルテリウス世界図(レプリカ)の3点セット

「ナガサキ洋楽事始め」CD、ブックレット、オルテリウス世界図(レプリカ)の3点セット

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 長崎の音楽レーベル「プレイタイム・ロック」(長崎市元船町)が11月11日、長崎ゆかりの洋楽の歴史を音でつないだCD「ナガサキ洋楽事始め」を発売する。

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 日本に西洋文化を運んだ天正遣欧使節団が持ち帰った聖歌や、鎖国時代に来日したオランダ商館医シーボルトが日本で作曲したピアノ曲のジャズアレンジ、明治初期にイギリス人が作曲したオリジナル版の「君が代」、長崎県佐世保市在住の音楽教師が作曲し明治後期に流行したサーカスの歌として有名な「美しき天然」、昭和28年に平戸市生月島で録音されていたオラショ「ぐるりよざ」など、祈りの歌から流行歌まで「長崎と洋楽」にゆかり深い全15曲を収録する。長崎で活躍する音楽家、音楽愛好家、チンドン屋、三菱重工吹奏楽部などが歴史の音を奏でた。

 付録として、洋楽の歴史を解説した24ページのブックレットと天正遣欧使節団が輸入した近代的地図の創始者オルテリウス世界図(レプリカ)が付く。

 CDを企画した音楽プロデューサー高浪慶太郎さんは「幕末に流行した月琴をメーンにした『龍馬のハナ唄』赤盤を昨春発売した頃から次は『教会音楽』がテーマと考えていた。東日本大震災チャリティーコンサートを主催した際に『長崎にいると(教会音楽を含む)いろんな洋楽が聞こえる』と実感し、今回のコンセプト『ナガサキと洋楽』につながった」と話す。「ユニークな切り口で歴史を紹介したこのCDは、長崎の歴史と文化を楽しく学べる『科学と学習』のようなお土産にもなる。次は長崎ものの最終編として『ムード歌謡』をテーマにしたい」とも。

 価格は2,500円。CDの売り上げの一部は東日本大震災義援金として被災地へ送る。

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