長崎のベンチャー企業「にんじんネット」(長崎市出島町)は11月29日、整備中だった公衆無線LANの無料サービス「にんじんエリア」を12月1日から、長崎市浜町エリアで提供開始すると発表した。
「にんじんエリア」は商店街や観光施設などでスマートフォンなどの携帯端末から無料でインターネット接続ができる無線LAN(Wi-Fi)サービス。今年3月の事業開始以来、順次提供エリアを拡大している。
提供エリア内でスマートフォンなどからWi-Fi接続をすると、そのエリア独自のポータルページに自動的に接続される。同ページではエリア内のイベントやグルメ情報、特売情報などを知ることができ、ページ内のインターネット接続リンクをクリックすると、無料でインターネットにも接続される仕組み。
浜町エリアの開始に伴い、12月1日以降の提供エリアは油屋町商店街、大浦市商店街、大浦居留地商店街、鍛冶市商店街、新大工商店街、新地中華街、長崎駅前商店街、中通り商店街、浜市商店街、浜市観光通商店街、浜市電車通商店街、浜市万屋通り商店街、平和町商店街(以上、長崎市)、三ケ町商店街、四ケ町商店街(以上、佐世保市)。商店街以外では長崎西洋館(長崎市川口町)でも今年10月から提供している。
同社の藤澤千絵社長は「商店街など地域主体型での公衆無線LANサービスとしては、国内ではあまりない規模。この規模を生かして長崎の元気の一助になればと思う。今後は県内にとどまらず、全国にも広げていきたい」と意気込む。