長崎大学近くのビルの一室に3月4日、絵本専門店「にじいろのたね」(長崎市大橋町、TEL 095-847-6633)がオープンした。
広さ10坪の室内に約600冊の絵本と木のおもちゃ、肌触りのいい布を素材にしたベビー服や布ナプキン、雑貨などが並ぶ。長崎市内で幼稚園の教諭をしていた釘山恵吏さんが開いた。
幼稚園に勤めて10年目に入ったとき、園長から「目標を持ちなさい」とアドバイスを受け、チャイルドマインダーの勉強を始めた釘山さん。その過程で講師から「あなたの夢は何ですか」と聞かれ「絵本が好きだから将来は絵本の店を開こう」と思ったことがきっかになった。人見知りだという釘山さんは、絵本を通じて子どもたちと仲良くなった。「お母さんたちもそれをしてくれたら」という思いがあった。
2年前に幼稚園を退職後、子育てボランティアを通じて知り合った人から仕入れのアドバイスを受けたり、おもちゃコンサルタントの資格取得を通じて知った木製おもちゃを仕入れるなど自身のペースで開店準備を進め、オープンにこぎ着けた。
福岡の絵本屋店主と知り合ったとき「ほそぼそでいいから20年店を続けなさい。その子どもが育ってお母さんになったときに絵本を買いにくるから」とアドバイスをもらった。釘山さんは「そうしたまちの絵本屋さんになりたい」と話す。
営業時間は11時~19時。