メルカつきまち(長崎市築町)で6月3日、糖質制限ダイエットとアンチエイジングをテーマにしたイベントが開催された。
村上矯正歯科(千歳町)院長の村上久夫さんと、長崎出身、福岡在住の健康医療コーディネーター 伊藤夕里亜さんが企画。開催3カ月前にフェイスブックで参加者を募ったところ、約2時間で定員に達したという。
午前中に行われたセミナーでは、「前半に歯や口腔が全身の美容や健康、心に影響し、かむことで老化のスピードを緩めることができる」と解説。たるみやしわを消す顔の体操などについても紹介した。後半では抗糖化のライフスタイルについて、糖質を含んだ食材が及ぼす老化現象、不登校やうつなど子どもの病気と血糖値との関係性について紹介した。
ランチパーティーでは「ビストロボルドー」(万屋町)の植原一シェフが、家庭でも簡単に作れる糖質制限食を用意。小麦粉や通常の料理で使用する調味料を使わずに、アボカドとエビのサラダ、ローストポーク、長崎赤鶏のトマト煮、アサリのオリーブオイルブランデー蒸しなど8品と、市内のパン店に特注した大豆粉が原材料のパンを振る舞った。添加物を一切含まないあっさりした味付けに参加者は舌鼓を打った。
伊藤さんは「白米や菓子パン、麺類、焼き肉のたれや麺つゆ、ケチャップ、ソース、ドレッシングなど、調味料に多くの糖質が含まれている。糖が多すぎると糖とたんぱく質が結びついて肌の老化や動脈硬化を促進させるなど悪影響を及ぼすAGEs(終末糖化合物)を増やす。糖質を含む食材を知って分量を上手に制限することで、体重をコントロールすることも可能」と訴える。
ひきこもり支援相談士もしている伊藤さんは「うつやパニック障害体のだるさなどは、血糖値の急激な上昇や低血糖など血糖値が不安定であることが原因になっていることもある。病院などで血液を検査し、適切に食事をコントロールすることで症状が改善した例も多い」と話す。
2回目の開催も予定する。詳しくは村上さん(TEL 095-842-4187)まで。