長崎を拠点に活動するフォトグラファー西澤律子さんの写真集「What a Wonderful World!」(自然堂出版)が4月15日、発売される。
写真展「What a Wonderful World!」をPRする西澤さん
カナダ、フィンランド、アラスカ、オランダ、イギリス、日本で撮影した豊かな自然や、その中で生きる子どもや動物を被写体にこれまで撮りためた作品63枚を掲載する同書。フォトグラファーとして初めての写真集となる。
カナダから長崎に活動拠点を移してこれまでに写真展2回を開催。その度に「写真集はないのか」と聞かれ出版を決意したという。写真展が終わるとすぐに東京の出版社を回った。「本が売れない時代にコストがかかる写真集は作らない」と言われることが多かったが、1年前、出版のきっかけをつかんだ。
編集は東京の出版社、デザインは西澤さんの親友である鳥取在住のデザイナー、印刷は拠点がある長崎で行うことになった。それぞれ場所は離れているが、「やさしい気持ちになる本」をコンセプトに約1カ月をかけ写真集を完成させた。
「数えきれない人との出会いがこの写真集につながっている。写真集を手に取った人がページを開いた途端、ワクワクした気持ちになって旅に出掛けてほしい。これからも新たに心に残る作品を生み出すことで皆さんの好意に応えたい」と笑顔を見せる。
西澤さんは長崎市内で18年間中学校教諭をしていたが、2005年、海外自費研修で10カ月間カナダに滞在。そのまま教師を辞めカナダに残り、現地で写真を学びフォトグラファー・ライターとして42歳から活動を始めた。2010年に拠点を長崎に移し、まち歩き写真ワークショップを開くなど写真を撮る楽しさを伝える活動にも取り組んでいる。
仕様は80ページで、価格は1,575円。同名の写真展を4月5日~14日、波佐見モンネポルト(波佐見町)で開催。写真集の先行販売も行う。4月15日からメトロ書店(長崎市尾上町)など市内主要書店で販売。