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「出すなら今でしょ」-長崎の写真家が企画からわずか2週間で写真集を出版

列を作ってサインを待つ人たち

列を作ってサインを待つ人たち

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 メトロ書店本店(長崎市尾上町、TEL 095-821-5400)で2月2日、長崎在住の写真家・竹山透さんが1日に発売した写真集「RAKUEN~Pure Heart~」の出版記念サイン会が開かれ多くのファンが集まった。

サインを待つ石橋由子さん(左)

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 出版のきっかけは竹山さんが日本紙工印刷(幸町)の前社長・窪香津子さんの生き方に興味を持ち、ずっと会いたいと思っていたこと。しかし窪さんが2012(平成24)年10月に亡くなっていることを最近知った竹山さんは、同社の前専務で窪さんの実弟の松山賢二郎社長に会ってみたいと思ったという。

 「何かに導かれているようだった」と振り返る竹山さん。その思いからわずか後に松山社長の知人を偶然知り、松山社長に会いたいという思いは先月中旬に現実のものとなった。竹山さんと松山社長は会った瞬間からお互いに意気投合。「撮りためてきた写真をいつか写真集にまとめてみたい」と何気なく話すと「いつやりますか?」と松山社長。「特に決めていないので、すぐにでも」と答えたところ、「それなら今やりましょう」という社長の一言で出版プロジェクトが動き出した。

 発売日を決めた理由を「意識したわけではないが2月1日は父の誕生日。照れくさかったが育ててくれた感謝を込めて1冊プレゼントした」と話す竹山さん。企画からわずか2週間。発売日を目の前にして作業は多忙を極め、発売日前日の深夜まで製本作業を手伝ったという。「いつか、いつかと思うばかりではずっとその日は永遠に来ないまま。長年の夢を実現させてくれた出会いに感謝している」とも。

 サイン会には竹山さんのファンや偶然本を手にした人たちが列を作った。サイン本を手にした佐世保市在住の石橋由子さんは「用事で長崎に来たので偶然立ち寄った。写真がすてきだったので思わず買い求めた。幸せな気分」と話す。竹山さんは「商業出版には及ばないが100部や200部というわけではないので正直どれくらい売れるのか不安だった。しかし初日で4分の1以上、2日間で半分以上売れた。本当にありがたい」と振り返った。

 写真集の仕様は18センチ×18センチ、72ページ。価格は1,680円。メトロ書店本店、コーヒー屋なみのうお(大村市)で販売する。

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