長崎港松が枝国際ターミナルビル(長崎市松が枝町)で12月6日・7日の両日開かれる、東日本大震災復興支援チャリティーイベント「長崎ハッピーフェスティバル」の出店者を現在募集している。
同フェスタは震災から3カ月後の2011年6月、諫早市内でカラーセラピーサロンを営む濱田真理子さんと長崎市内でパステル画教室を開く大津真美さんが「自分たちでできる復興支援がしたい」と呼び掛けたのがきっかけ。開催は今回で5回目。
来場者は500円の入場料を払って会場内へ。会場ではさまざまなジャンルの店が出店し、店舗ごとにワンコイン(500円)で商品を購入したり、サービスを受けられたりするメニューを用意。入場料の500円と任意の寄付金は東北の復興支援義援金として関連団体などに全額寄付される。これまでの実績は、震災直後に被災地の陸前高田市に発足した復興支援団体のNPO法人「パクト」へ総額219,000円。震災遺児の子どもたちの心を癒す家「東北レインボーハウス」の建設計画を推進中の「あしなが育英会」と、物資供給や放射線量測定などを行うボランティア団体「海旅団」には、それぞれ総額166,550円。国際協力NGOの「ピースウィンズ・ジャパン」には総額40,200円を寄付している。
今では「ハピフェス」という愛称で呼ばれるほど認知が広がった同イベント。しかし、「震災の記憶が風化することをどう防ぐかが課題」と、大津さんは警鐘を鳴らす。「多くのメディアで取り上げてもらったこともあり、第2回はものすごい反響があった。しかし時間が経つにつれ、人びとの意識から消えつつあることを感じる。濱田さんと一緒に『風化させないためにも10年は続けよう』と誓った。長崎から支援を続けることが『震災の記憶の風化防止』に少しでも役立てば」とも。両日とも震災が発生した14時46分に、会場内にいる全員で黙祷を捧げる。
濱田さんは「入場料や寄付金を全額、被災地などで活動する小さな団体へ寄付をしてきた。大きな団体は寄付しても、それがどう使われるのか分かりづらい。小さな団体なら分かりやすいし、付き合い続けることで団体の素顔もよく見えてくる。運営費は出店料や協賛金を充てているが、まだまだ赤字が続いている。ぜひ少しでも興味がある人は、近くの説明会に参加してほしい」と参加を呼び掛ける。
次回説明会は8月9日13時30分から「出島交流会館」(長崎市出島町)で、同日19時から「高城会館」(諫早市)で、それぞれ開かれる。
出店料は0.5ブース(90センチ×180センチ)2,000円~。詳しくはホームページで確認できる。