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長崎の屋外で星空写真展-鐘・汽笛・猫のハーモニー披露も

長崎県美術館の壁面に映し出される松田さんの「写心巡礼」写真展

長崎県美術館の壁面に映し出される松田さんの「写心巡礼」写真展

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 長崎県美術館 屋外スペース(長崎市出島町2)で10月18日・19日、星空写真展が開催された。現在開催中の「長崎がんばらんば国体」で長崎を訪れている県外客を光でもてなすことを目的に「長崎ロマンティックイルミネーション」に合わせて企画された。主催は長崎県観光振興課。

「小さなマリア様」を紹介する松田さん

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 長崎県美術館の壁面を巨大なスクリーンに、写真家・松田典子さんが撮影した長崎の夜景や長崎ランタンフェスティバルやハウステンボスの夜の風景、長崎県内各地の教会やそこで暮らす人々の暮らしと日常を伝える写真約80点をプロジェクーに投影。約80人を超す観客が星空の下で幻想的な風景を楽しんだ。

 松田さんは、ニューヨークで写真を学び、写真エッセイ「写心巡礼」シリーズを全国の新聞社などに掲載。全国各地で「写心巡礼」写真展や「星空写真展」を開催している。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の撮影活動を重ねて地元との信頼関係を築き、信仰とともにある人々の暮らしをその作品の中にリアルに写し出している。これまでに、九州商船のフェリー万葉の船体や新上五島町役場の壁、東京タワー下などでも「星空写真展」を開催している。

 松田さんは「長崎の宝物は人だと思っている」と話し、忘れられない作品としてベールを被った少女が熱心なまなざしを向けている「小さなマリア様」が最後に紹介された。

 写真展を観に来ていた作品の中にも登場していたお告げのマリア修道会・サンタマリアの家 志願院の下窄シスターは「私たちの暮らしが美しく紹介されていてうれしかった。修道院の暮らしや信仰の思いが写真展を通じて多くの人に知ってもらえるとさらに嬉しい」と話していた。

 写真展のエンディングでは、長崎県のプロモーション映像「長崎ハーモニー」も披露。長崎の鐘・船の汽笛・猫の鳴き声・石畳に落ちる雨の音など、長崎らしい音をバックに「バッヘルベルのカノン」を下敷きにオリジナルの歌詞を書き下ろした。長崎大学教育学部附属中学校の合唱部のメンバーをはじめ長崎在住の学生のコーラスを入れミュージックビデオにまとめられている。ホームページでも公開中。

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