知識ゼロから3日で日商簿記3級 長崎で「超短期・簿記速習講座」開催

全員の記念写真。後列左端が下釜さん

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 長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で11月1日~3日、知識ゼロから3日間で日商簿記3級合格を目指す「超短期・簿記速習講座」が開かれた。

練習問題に取り組む受講生

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 主催する「アズサポート」(長崎市出島町)は今年8月、同所で対戦型教材「社長BOKIゲーム」体験会を九州で初めて開催。対戦を楽しみながら自然に簿記や会計の知識が得られるゲーム型教材で、子どもでも1時間後には決算書が書けるようになるという。2日間にわたって開催した9月には初回を上回る50人以上が参加し、体験者らの口コミで参加を希望する人たちが増えている。

 「超短期・簿記速習講座」は、簿記の知識が全くない人が「わずか3日間の集中学習で日商簿記3級に一発合格する」ことを目指す。柴山会計ラーニング(東京都)の協力を得て、毎日6時間の講義と1時間の自習の合計21時間の学習カリキュラムを提供する。簿記の知識が全くない4人の女性が、それぞれ受講料3万円を払って受講。そのうち3人が11月20日に実施される日商簿記3級の検定試験に挑戦する。長崎や福岡で開催された全ての社長BOKIゲームに参加した女性も受講した。

 受講生らは初日にカリキュラムの概要と総勘定元帳について1時間の説明を受けた後、仕訳などの「取引」に関する講義を5時間受講。2日目は5時間にわたる取引に関する講義の後、記帳について1時間学んだ。最終日は集中的に練習問題に取り組み、問題を解くテクニックについて「分かりやすい」解説を受けた。

 最終日の練習問題では「引っ掛け問題」にポイントが絞られ、「引っ掛けに気づくコツ」を伝授。柴山会計ラーニング講師の水野浩一郎さんが「多くの受講生が市販の問題集などに手を出そうとするが、用意した20問の徹底的な攻略に徹してほしい。欲張らずに合格ラインの70点獲得だけに集中すること」と注意を促した。受講生らは「引っ掛かった。悔しい」「気を付ける言葉はどれですか?」など、限られた時間での受験対策にそれぞれ積極的に臨んだ。

 アズサポート代表で講師の下釜綾子さんは、「簿記は苦手意識があるとどうしても身近に感じられないが、やってみると案外面白い。知識ゼロから日商簿記3級への短期決戦は、腕試しとして一番おすすめ。私が引き受けるからには絶対に全員合格させてみせる」と意気込む。

 受講生の一人は「全くの初心者だが、社長BOKIゲームがきっかけで簿記を学ぶ楽しさを知った。自分のビジネスにも非常に役立つので受講したが、ぜひ合格して知人にも勧めたい」と話す。

 下釜さんは「来年2月の日商簿記3級合格に向けた速習講座も予定している。きちんと学べば知識ゼロでも絶対合格できる」と力を込める。「実は『できるかもしれない』と『できないかもしれない』は全く同じこと。ぜひチャレンジしてほしい」とも。

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