やきものと彫金の工房「KHAKI」(長崎市出島町)で現在、「やきものと彫金展」が開催されている。
5坪ほどの会場には指輪やブローチ、ネックレスなどの彫金製品や陶器製品がズラリと並び、訪れた人たちが興味深くのぞき込んでいる。
「もともと陶芸を5年ほどやっていた。福岡で彫金の先生の店を手伝ったのがきっかけで1年ほど前から彫金も始めた。結婚を機に長崎に来たが、夫の喫茶店を手伝う傍ら工房を持たせてもらった」と話すのは今回の展示会を主催する竹下梨沙さん。展示されている作品は竹下さんも学んでいる福岡市内の彫金教室の講師や生徒の作品。会場では販売も行っている。
彫金では簡単に作れる銀粘土という材料もあるが、あくまでも昔から伝わる技法の彫金にこだわりたいという竹下さん。展示されている銅製のフライパンも、細部までしっかり作られているので価格は高めだが長持ちするという。
「今まで私が何をしている人か周りの人にうまく説明できなかったので、展示会が開けて良かった」とほほ笑む竹下さん。「陶芸の世界も彫金の世界も奥が深い。陶器は焼くと縮むので、それも頭に入れながら作らなければいけない。彫金と陶器を組み合わせた作品だとなおさら大変だが、細かいこだわりがより大切になる。それがまた面白くて楽しい」とも。
開場時間は11時~18時。入場無料。12月5日まで。
「やきものと彫金KHAKI」長崎市出島町10-15 日新ビル206号室