長崎電気軌道(長崎市大橋町)は4月、赤迫電停のプラットホーム延伸改修工事を完了し供用を開始した。
朝のラッシュ時などに電車を待つ乗客でプラットホームが手狭になることも少なくない同電停。通常の電停は上りと下りの両側それぞれにプラットホームが存在するが、最北端に位置する同電停にはプラットホームが1本しかない。今回の改修工事でプラットホームを16メートルほど延長し、低床車3両が十分停車できる距離を確保した。
1番系統(正覚寺下行き)と3番系統(蛍茶屋行き)の始点および終点に当たる同電停は、それぞれの行き先の車両が、数分間隔で交互に出発したり到着したりする。今回の改修工事では車両の停車位置に合わせて3カ所の「のりば」を表示した。そのほか、運転士が出発前にホームの状況を確認できるように大きな凸面鏡もそれぞれの位置に新設したり、省エネや運転士の視認性向上のため信号機を新しくLED製品に交換したりするなど、安全性やメンテナンス性能の向上にも努めている。
現在、1番系統「赤迫~正覚寺下(7.3キロ)」を所要時間およそ35分、平日388本(休日354本)運行するなど、毎日1100本以上を運行している同社。1915(大正4)年11月16日の営業開始から、今年で100周年を迎える。