長崎で「グループサウンズカーニバル」開催へ 「お化け屋敷」関係者も参加

越川ヒロシとカーナビーツメモリアルバンド

越川ヒロシとカーナビーツメモリアルバンド

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 NBCビデオホール(長崎市上町)で5月10日、音楽イベント「グループサウンズカーニバル 2015」が開かれる。

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 グループサウンズ(略称=GS)は、1967(昭和42)年初夏から1969(昭和44)年春にかけて日本全国で流行した音楽スタイルのこと。エレキギターなどの楽器を中心とした数人編成のグループ(バンド)が演奏しながら歌唱する。ビートルズ来日公演(1966年)をきっかけに、楽器を演奏しながら歌う若者のグループが日本でも次々にデビューし、大きなブームとなった。

 代表的なグループには「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」「ザ・スパイダース」「ザ・サベージ」「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズ」「オックス」などがあり、ブーム初期は前者3グループの人気が高く、中期から後期にかけては後者3グループが「御三家」と呼ばれて人気があった。1969 年に入ると人気グループのメンバーが相次いで脱退したり、路線変更するグループが現れたりした。70年代初めにはほとんどのグループが解散したり、自然消滅したりしてブームが終わった。

 実行委員の男性は「ほんの短い期間だったが、今の人たちには想像できないほどのブームが巻き起こった。若者だけでなく老若男女、多くの日本人が熱狂した時代がある。今は全体的に閉塞感漂う時代。あのエネルギーを再び呼び起こすべき時だと思った」と企画した動機を話す。

 同イベントのテーマは「よみがえれ熱い鼓動!思い出せあの時代」。協賛金集めなどの準備を進めてきたメンバーは「全て手作りで準備を進めてきた。当時の若者たちも今では還暦を過ぎたが、『20代のころの気持ちに戻れてわくわくする』という声が多い。現在売れている前売り券より、もっと多くの人に来場してもらわないと運営上はまだまだ厳しいが、手ごたえは十分感じている。今の若者たちにこそ、年寄りのイベントという先入観を捨てて、ぜひ参加してもらいたい。きっと未知の楽しさに目覚めるはず」と力を込める。

 共催する「さくらネットワーク」は今年2月、長崎ランタンフェスティバルに合わせて開催された「オバケリア廃墟ビルお化け屋敷-サイコブサイク」の企画・運営に携わった団体。メンバーの一人は「趣旨に感動して参加した。お化け屋敷同様、ぜひ成功させたい」と意気込む。

 出演者は「越川ヒロシとカーナビーツメモリアルバンド」「マンボー稲松とハッピーエンド」「ジャックポットファイブ」「ウェンズデー」「川田金太郎」「上奥まいこ」の6組。

 カーナビーツはリーダーの越川ヒロシさんと中野新哉さん、杉征夫さんの3人編成で東京から来崎。ブーム当時にヒットした代表曲「好きさ、好きさ、好きさ」も披露する。そのほか、長崎を中心に活躍する3グループが出演。川田金太郎さんは総合司会も務めながらグループサウンズの曲に挑戦。長崎市出身の歌手・上奥まいこさんもグループサウンズに初挑戦する。

 開演は16時(開場15時30分)。チケットは3,000円(当日=3,500円)。問い合わせは「さくらネットワーク」(TEL 095-894-8528)まで。

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