長崎・女神大橋で「モニターさるく」 登頂成功者に証明書発行

主塔頂上(高さ=175メートル)で記念撮影

主塔頂上(高さ=175メートル)で記念撮影

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 長崎市のランドマーク「女神大橋」の施設内部を見学する体験型観光イベント「モニターさるく」が5月23日・24日に開かれ、事前に応募した80人ほどの一般市民が参加した。

加藤さんの登頂証明書

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 女神大橋は長崎港口に位置する斜張橋(つり橋)。大型客船が入出港することを考慮して橋の部分(長さ=1289メートル)が水面から非常に高い位置にある。2005(平成17)年の供用開始から今年12月で10周年を迎える。

 同イベントを企画したのは県道路建設課。「私たちは見慣れている景色でも、立ち入ることができない一般の人たちにとっては未知の世界。絶景ポイントもたくさんあるので、安全に一般公開することができれば観光資源の一つとして役立つのでは」と、会議中に飛び出したアイデアがきっかけとなった。担当する同課企画幹線班の福田雅彦さんらは、3年前から市内各地で街歩きの観光イベント「橋さるく」を運営してきた実績を持つNPO法人「長崎の風」代表の黒田雄彦さんに相談した。両者で綿密な協議を重ね、無料参加の「モニターさるく」を実施して改善点などを調査することを決定。モニター参加者の募集は開始からわずか6時間で満員になった。

 「モニターさるく」は、両日とも10時と13時30分の2回に分けて実施。高所の屋外部分にある手すりなどには、特別に安全対策用の網などが設置された。参加者は職員らから安全対策などの事前説明を受け、安全フックを身に付けて出発した。23日に参加した加藤聡さんは「とても貴重な体験だったが高さによる恐怖が予想以上で震えが止まらなかった。もちろん十分に安全対策された中での体験なので、振り返れば本当に楽しかった。一番うれしいのは登頂証明書。機会があれば、またチャレンジしたい」と話す。

 黒田さんは「皆さんに喜んでもらえてよかった。いただいた意見や安全面を第一に考え、県の担当者と協力しながら楽しいイベントに練り上げていきたい」と意気込む。

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