TOKYO FM、エフエム長崎などJFN系列38局が8月22日、世界遺産登録記念特別番組「世界文化遺産の礎を築いた男~小山秀之進と長崎」を放送する。
グラバー邸や大浦天主堂などの建築物を手掛けた「小山秀之進」に焦点を当て、日本の産業革命発祥の地「長崎」の基礎を築いた男たちの功績をひも解き、現代の日本が取り戻すべき活力や発想を探求する。エフエム長崎とTOKYO FMが共同制作した。秀之進は放送作家・小山薫堂さんの高祖父(祖父の祖父)に当たる。
小山薫堂さんは1964(昭和39)年、熊本県天草市(旧本渡市)出身。「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」などのテレビ番組構成、映画「おくりびと」(2008年)などの脚本のほか、熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」のプロデュースなどを手掛けた。
小山秀之進は洋風の建築技術も確立していなかった明治時代、外国人を相手にして従来の日本の建築技術を駆使して幕末明治初期の長崎居留地にあるグラバー邸や、日本最古の現存するキリスト教建築物・大浦天主堂などを建設した。これらの施設は今年7月5日、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に正式登録された。オランダ坂や南山手地区などの異国情緒あふれる街並みを故郷・天草の石を使って作り上げたのも秀之進のアイデアだったという。
一般にはあまり知られていない小山秀之進や周辺の人物たちを、玄孫(やしゃご)に当たる小山薫堂さんがさまざまな角度から取材し、彼らの功績をひも解いている。ナレーターは長崎出身で小山さんとも親交が深い福山雅治さんが務める。
放送時間は、22時~22時55分。