長崎のウエルフェアトレード雑貨店「らぽプラス」(時津町浜田郷)に8月20日、ドイツ在住の日本人からドイツ語の古新聞が寄贈された。
同店は購入客への包装用として英字新聞で作ったエコバッグを使っているが、入手先の図書館でも数量が限られるため常に英字新聞は不足気味。7月27日付の長崎経済新聞で、同店が英字新聞の提供を広く呼び掛けていることを伝えた所、今月に入ってドイツ在住の日本人からメッセージが届いたという。
店主の浦川隼さんは「ドイツ語の新聞でも構わないなら提供したいという申し出だった」と話す。今週、日本に渡航する家族に古新聞を託し、20日午後に国内から宅配便で同店に届いた。
「まさか外国から届くとは思わなかった。たった一人で、これだけの量の古新聞を日本まで運んでいただいたと思うと、本当にありがたい」と浦川さん。同店スタッフの竹山瑞生(みずき)さんは「ささやかだが、喜んでもらえるお返しをしたい」と話す。
同店にはこのほか、近隣住民からも英字新聞が届いたという。浦川さんは「開店当初はなぜか目立たない雑貨店だったが、少しずつ多くの人に知っていただいた。常連の方も増えてきた。これからも、皆さまに愛される店作りを目指したい」と笑顔を見せる。