一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」は10月9日、神戸市内のホテルで「夜景サミット 2015 in 神戸」を開催し、「日本新三大夜景都市」第1位に長崎市を認定した。
夜景観光に関する情報収集や普及活動を目的として2012年6月に設立された同法人は、同年10月に長崎市内で「夜景サミット 2012 in 長崎」を開催。長崎市をモナコ、香港に並ぶ「世界新三大夜景」に認定した。
今回のサミットには、全国約120カ所の自治体関係者など650人ほどが参加。検定に合格した約4,500人の「夜景鑑定士」の投票結果で選出する「日本新三大夜景都市」は、「稲佐山」「グラバー園」など多くのポイントが集まった長崎市を1位に認定。2位は札幌市、3位は開催都市の神戸市がランクインした。
長崎市では世界新三大夜景の決定以降、稲佐山山頂と淵神社駅を結ぶ「長崎ロープウェイ」(耐震補強工事のため来年2月5日まで運休中)の利用者が激増。今年1月に長崎市が発表した「夜景観光による経済波及効果」調査によると、2013年に長崎市を訪れた観光客は約608万人。そのうち「夜景観光」を主な目的として訪れた人の割合はおよそ5.5%であることが分かった。市は調査結果から、夜景を楽しむために訪れた観光客数を約33万4,000人、夜景観光による経済効果は約158億3,000万円と推計した。
夜景観光をバックアップするため長崎遊覧バス(長崎市赤迫3、TEL 095-856-0200) は、現在運休中のロープウェイに代わり市内の主要ホテルと稲佐山山頂をバスで結ぶ「夜景見学ツアー」(予約制)を毎日2便運行している。
同ツアーは始発の「ホテルウィングポート長崎」から「東横INN長崎駅前」「エスペリアホテル長崎」「ホテルベルビュー長崎出島」「ホテルニュータンダ」「ANAクラウンプラザホテル 長崎グラバーヒル」「ホテルJALシティ長崎」「長崎ワシントンホテル」「ホテルニュー長崎」「ベストウェスタンプレミアホテル長崎」の順で巡回しながら予約客が乗車。稲佐山山頂で約40分間の夜景見学を楽しんだ後、再び各ホテルを巡回しながら帰着する。
料金は大人=1,500円(小学生以下=1,000円。3歳未満無料)。始発時刻は18時と20時30分。12月~来年2月を除く期間は18時30分始発の臨時便も運行する。
各便とも予約の締め切りは出発時刻の30分前。各ホテル出発から帰着までの所要時間は、渋滞などの変動事情がなければ約80分~約120分と見込まれる。来年3月31日まで運行。