長崎県護国神社(長崎市城栄町)で4月16日・17日、クリエーターマーケット「庭フェス」が開催される。
きっかけは2014年5月に数人の女性から始まった「空き地でマーケット」。実行委員の平野ゆうこさんは「浦上駅の裏側に位置する城山町周辺にはハンドメード作家さんが多い。ところが販売する場所が意外に少ないから始めた」と話す。
住宅街にある小さな空き地を見つけては、関係者の了解を取り付けながらクリエーターマーケットを開催。次第に口コミで活動は広がったが、狭い会場では増加する来場者に対応できなくなり、駐車場などさまざまな問題が浮上してきた。
平野さんは「そんな時に護国神社の村田仁禰宜(ねぎ)から『境内でやっていいよ』とお声掛けいただき、昨年9月に初めて開催した。口コミだけの告知にもかかわらず、2日間で6000人ほどの来場者があった。予測できなかった事態に私たちも驚いたが、交通整理していただいた警備員や、禰宜も本当に大変だったと思う」と振り返る。
「神社で行われる事例はあるが、駐車場の一部などを開放するケースがほとんど。境内そのものを全面的に開放していただけるなんて、ほかに聞いたことがない。本当にありがたい」とも。
出店ジャンルは雑貨やアクセサリー、洋服、革製品、アンティークなどのほか、マフィン、スコーン、クッキー、チーズケーキ、手作りハム、焙煎(ばいせん)コーヒーまで40ブース以上が出店する。中には佐世保市や島原市などのほか、福岡県や佐賀県からの出店者も。
平野さんは「土日でもあり、前回大混雑したように境内の駐車場は限られるため、極力交通機関を利用してほしい。城栄町商店街側の参道を歩いて来場いただいた方には、楽しい仕掛けを用意している」と呼び掛ける。
開催時間は両日とも10時~夕暮れまで。台風や大雨の場合は次週に順延する(小雨決行)。