長崎・眼鏡橋近くで「ツバメの巣作り」記録 開始から完成まで毎日撮影

製作中の巣を指さす大久保有利子さん

製作中の巣を指さす大久保有利子さん

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 長崎の観光名所・眼鏡橋近くにある長崎凧(はた)専門店「大守屋」(長崎市古川町)の店頭で5月中旬からツバメが巣作りを始め、開始から完成までの様子を経営者の家族が記録した。

完成時

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 撮影したのは店主・大久保学さんの長女・有利子さん。今月17日ごろ、店頭の壁にツバメが巣を作ろうとしていることに気付いた有利子さんは、その様子を毎日スマートフォンのカメラで撮影した。

 「最初、何かなと思って見たらツバメだった。非常に警戒心が強いので気を付けながら撮影を始めた」と振り返る。近所の人たちも巣作りに気付き、年配の女性らが「下に板を置いた方がいい」「ヒナが落ちてきても絶対に手で触ったら駄目。人間の匂いが少しでも付くと子育てしなくなる」など、有利子さんに「おばあちゃんの知恵」をアドバイスしてくれたという。

 巣はツバメの夫婦が交代で作り、6日ほどで完成させた。「近所のおばあちゃんに聞いた話だが、ヒナの口は最初は全員大きく開いている。親が順番に餌を与えると開く大きさが小さくなるヒナがいて、親はそのヒナには与えなくなるらしい。おなかいっぱいの合図のようだ」と有利子さん。ヒナたちは通常、誕生から40日ほどで巣立つという。

 有利子さんは「観察しながら夫婦が懸命に生きている姿に感動した。ヒナの誕生が楽しみ」とほほ笑む。

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