長崎ブリックホールで「女神大橋さるく」事業の成果発表

「女神大橋さるく」が表紙になった土木情報誌「DOVOC通信ながさき」(右)。左は全建賞の賞状(写し)

「女神大橋さるく」が表紙になった土木情報誌「DOVOC通信ながさき」(右)。左は全建賞の賞状(写し)

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 長崎ブリックホール(長崎市茂里町)国際会議場で11月9日・10日、全国の建設技術系公務員を対象とした建設技術講習会が行われ、NPO「長崎の風」が「ながさき女神大橋の体験型観光事業」の取り組み成果を発表した。

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 上下水道行政の課題をテーマに行われた同講習会。

 ながさき女神大橋の体験型観光事業は、長崎港を横断する女神大橋内部の見学を観光イベントとして事業化したもの。県道路建設課が企画し、観光イベント「長崎さるく」の企画・運営を長年手掛けているNPO法人「長崎の風」と共同で推進している。

 普段は一般立ち入り禁止の場所を見学できることが人気となり、昨年5月に初めてモニター参加者を募集したところ、受け付け開始からわずか6時間で定員80人が満員となった。その後、同港を通過する大型客船見学と組み合わせるなど、回を重ねるごとに趣向を凝らし、多くの参加者が集まる人気イベントに成長している。

 「女神大橋さるく」は今年6月、同講習会を主催する一般社団法人「全日本建設技術協会(略称=全建)」の全建賞を受賞しており、「現場研修」を兼ねて長崎が開催地に選ばれた。1953(昭和28)年に創設された全建賞は昨年度、全国318事業を審査対象として本事業を含む60事業が受賞した。

 発表者として登壇した「長崎の風」理事長の黒田雄彦さんは、スライドを使って女神大橋の概要説明や体験型観光事業化までの経緯、見学コースなどを説明。昨年度は合計7日間で26回開催し、282人が参加。参加者アンケートの結果「98%の人が満足と回答した」と発表した。

 黒田さんは「これからの観光事業は体験型にシフトしている。東京消防庁の震度7体験施設も人気が高いと聞く。今後も女神大橋を経済効果ある観光スポットに成長させたい」と意気込む。

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