長崎市中心部のアルコア中通り商店街で2月25日・26日と3月4日・5日の4日間、「桃まつり」が開かれる。
中通り商店街をはじめ中島川流域の磨屋(とぎや)町自治会や長崎きもの乙女プロジェクト、ながさき手しごと市、長崎町人町プロジェクトなどと、長崎市まちなか事業推進室が協力して結成した実行委員会が主催する同イベント。
長崎きもの乙女プロジェクト協力店では、桃まつり期間中に着物で来店した客を対象に、さまざまな特典を用意し、「もてなしや1号店」(長崎市魚の町)ではポストカード1枚を、同2号店(諏訪町)では口砂香の菓子を進呈する。協力店や特典の内容は無料で配布される同プロジェクトのパンフレットに明記する。
25日は11時ごろから「生き雛(ひな)」が登場する。「お内裏(だいり)さま」に扮(ふん)するのは長崎市内の高校に通う大原真鈴(まりん)さん。「おひなさま」は中学1年の妹・向日葵(ひまり)さんが演じ、民放テレビ局が生中継を予定している。
真鈴さんは中学3年だった昨年3月、宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)を受験。約40人の定員を全国から集まった受験生と競い、最終試験まで残りながら惜しくも不合格となった。同校の応募資格は、受験時に中学卒業あるいは高校卒業または在学中で、年齢も15歳から18歳までと限定されているため、受験できるチャンスはあと3回しかない。真鈴さんは「悔いは残したくない」と笑顔を見せ、今年も同校受験に挑戦する。
「ひしもちサンド試食会」(25日12時~)や「ひなちらし試食会」(3月4日12時~)、「桃菓子手作り体験」(3月5日12時~)を予定し、いずれも抽選で20人が対象者として選ばれる。そのほか、ひな人形の展示やベリーダンスパレード、フードブース、音楽ライブ、ながさき手しごと市の出店などを予定する。
開催時間は各日11時~16時。