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長崎在住のアシ船航海士・石川仁さんが講演会

長崎在住のアシ船航海士・石川仁さんが講演会

講演会の様子

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 長崎市民会館(長崎市魚の町)で11月23日、長崎在住の探検家でアシ船航海士の石川仁さんが講演会「風の声を聴き、潮の流れを読み、星と語るアシ船の航海」を開いた。

講演中の石川さん

 講演会は同館で開催された「いちょう並木フェスタ」の一環。石川さんは1987(昭和62)年~1989年、アメリカ、南インド、ヨーロッパ、東アフリカで放浪の旅を体験。その後もサハラ砂漠をラクダと2700キロ歩いたり、アラスカ先住民「イヌピエット」と生活しながらウミヤック(獣革船)の造船に参加したり、ペルーで現地ガイドをしたりするなど、さまざまな冒険に挑戦してきた。その途中でアシ船に出合い、全国で「アシ船学校」のワークショップを展開している。2014年1月から拠点を長崎市内に移した。

 石川さんは会議室に集まった30人ほどの聴講者にスライドを使ってアシ船航海の経験を披露。身ぶり手ぶりを交えながら、船上での生活を楽しそうに紹介する石川さんの話に、聴講者たちは時々笑い声や感嘆の声を上げながら楽しそうに聞き入っていた。

 1998年から1999年にかけて行った88日間、8000キロに及ぶアシ船航海の際、途中で船が大破して完全にコントロールを失い漂流したにもかかわらず、1000キロ以上離れた島に向かって「引き寄せられるように」上陸できたエピソードを紹介。

 石川さんは「よく考えてみるとアシ船の中には多くの微生物や昆虫などが生息し、表面には海藻が付着したり小魚たちがついて来たりする」と話す。「アシ船は人間の移動手段というより、いろいろな命の種を丸ごと運んでいる。自然と一体になった大きな力に導かれて奇跡的な上陸ができたとしか思えない」と振り返る。

 講演の最後には2019年に太平洋横断アシ船航海を計画していることも明かした。

 長崎市在住の男性参加者の一人は「とても面白かった。石川さんの話を聞いて、自分たちはやはり自然の一部だということを再認識できた」と話す。

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