長崎市立諏訪小学校(長崎市諏訪町)で3月17日、親子でアシ船を作るワークショップが開かれる。
講師は長崎市在住の探検家でアシ船航海士の石川仁さん。石川さんは20歳から世界を旅する活動を始め、サハラ砂漠を単独で2700キロ横断したり、南米のジャングルを丸木船で800キロ川下りをしたりするなどの冒険を体験。国連の公式プロジェクトにも参加し、アシ船で太平洋、大西洋を延べ約1万3000キロ航海した。各地で「アシ船学校」のワークショップを展開しており、これまでに約250隻の製作実績がある。石川さんによると、現在は全長約20メートルのアシ船で太平洋横断を計画しているという。
アシ船作りに使用するアシは、3月11日に諫早市の本明川の河川敷で採取した。ワークショップ当日は小学生の親子が参加して9時から開会(定員20人)。石川さんによる作り方説明とロープワークの後、製作を開始する(16時30分終了予定)。
3月18日は眼鏡橋前広場で船体を仕上げた後、10時30分から進水式を行う。乗船会(11時~13時)で田上富久市長が和装で参加した後、アコーディオン奏者・ロコさんと、バイオリン奏者・時津仁美さんが和装で演奏を披露する(13時~14時)。アシ船は14時に出航し、出島表門橋をくぐり長崎港まで航海する。
実行委員を務める長崎きもの乙女プロジェクトの大原万里亜さんは「会場では着物を着た出店が並ぶ。ワークショップはあと数人参加できるので、希望する人は問い合わせてほしい」と呼び掛ける。問い合わせは大原さん(TEL 090-6290-4356)まで。