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長崎・中央公民館でカズオ・イシグロ特別講座 小説・音楽・映画から魅力に迫る

長崎市民会館・長崎市中央公民館館長の井手さん

長崎市民会館・長崎市中央公民館館長の井手さん

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 長崎市中央公民館(長崎市魚の町)で現在、春の特別講座「カズオ・イシグロの世界~心のふるさと長崎~」が全3回にわたって行われている。

カズオ・イシグロさんの魅力を伝えるレコードと映画

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 ノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロさんの魅力に迫る同講座。14日に行った1回目は、講師に活水女子大学教授・深堀悦子さんを招き、「記憶と文学」と題して、文学の専門家の視点から作品の魅力を掘り下げた。

 19日の2回目は、2部構成で行う。第1部では「読者代表」としてメトロ書店常務で読書アドバイザーの川崎綾子さん、「Kazuo Ishiguro Club」を主宰する佐々野桜さん、「ながさき・愛の映画祭委員会」事務局長を務める安元哲男さんの3人をパネラーに招きトークセッションを行う。

 第2部では、公民館の館長・井手達夫さんが「創作のひらめきの源泉としての音楽を聴く」と題し、レコードを鑑賞しながら各曲とカズオ・イシグロ作品との関わりを説明する。

 カズオ・イシグロさんの作品は音楽の影響を強く受けており、その中でも代表的なボブ・ディランやトム・ウエィツの楽曲を流す。カズオ・イシグロさんは作詞も手掛けており、歌詞を提供しているステーシー・ケントの楽曲も流す。

 20日はカズオ・イシグロさんが1989年に刊行した小説を元に映画化した「日の名残り」(英国1993年・134分)の上映会を行う。

 同作品は、英国の名門家に一生をささげてきた老執事が自身の半生を回想しながら、ストイックな生きざまを通じ、果たせぬ愛を描く。主演はアンソニー・ホプキンス。

 井手さんは「長崎の名誉県民・市民にも選ばれ話題になっているカズオ・イシグロさんだが、どんな作品を送り出してきたのか知ってもらうための機会になれば」と話す。

 問い合わせは長崎市中央公民館(TEL 095-825-1948)まで。

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