木鉢公民館ふれあいセンター(長崎市木鉢町)で12月16日、サッカースクール「Griez feg(グリーズ エフ・イー・ジー)」の2019年度生募集体験会が行われた。
12月初旬にオープンした同スクールは、指導やコミュニケーションなどを全て英会語で行うのが特徴。サッカーを通じて英語を学びながらアクティブでグローバルな子どもを育て、可能性を伸ばすことを目指している。
同スクール代表を務める山川亮介さんは長崎市出身。「両親が転勤族だったため、祖父母宅がある神ノ島で幼少期を過ごしたことから、地元でサッカークラブを立ち上げたいと考えていた」と話す。
サッカーとの出合いは小学校1年生の時。両親の住む佐賀の学校に通い始めた山川さんは体を動かす部活がしたいと校内にあるバスケットボール部とサッカー部を見学したところ、優しく声をかけてくれた上級生の誘いもありサッカー部に入部することを決めたという。進級していく中で後輩の育成に携わったことから、サッカーをすることより指導することで成長してもらうことに面白さを見いだした。山川さんはその後、地域クラブに所属しながらコーチやインストラクターとして地元サッカー選手の育成指導に携わった。
大学時代は1年間のアイルランド留学を経験。「好奇心旺盛だったため、英語を学びたいというより海外にどんな人がいてどんな生活をしているのかこの目で見てみたいと思った」と振り返る。「アイルランドは日本よりヨーロッパ圏から留学生が集まる場所。英語が話せないと生活していけない環境に身を置くことで英語を習得した」と山川さん。
帰国後は習得した英語を生かし、茂木町にあるゲストハウスでマネジャーを務めた。「日本を、長崎を訪れる外国人がどういう魅力を感じ、どういう理由で来てくれているのか知りたくて飛び込んだ。そこで茂木町を盛り上げる活動を行っていた団体『ちんじんよかby』のメンバーから依頼を受けて茂木で活動しているサッカークラブの監督に就任したことで、サッカースクール設立への思いが高まった」と話す。
スクール名の「Griez feg」は山川さんの好きなサッカー選手と「FOOTBALL」「ENGLISH」「GARDEN」の頭文字をとったもので、「GARDEN」は「サッカーをする場」を意味するという。
同スクールでは2019年度、幼稚園児(年中・年長)向けのクラスを設置。将来的には小学生や中学生の指導も行予定という。山川さんは「神ノ島でサッカークラブを作り、海外の子どもたちにもサッカー指導を行いたい。サッカー交換留学制度で子どもたちが海外でチャレンジする環境を作っていくことが将来の目標」と意気込む。
同スクールでは木鉢公民館での指導を中心に幼稚園や運動場などに出向き出張指導も受け付けている。問い合わせはホームページ・Facebookページで受け付る。