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長崎・出島ワーフのカフェで働くスタッフがバリスタ全国大会で準優勝

トロフィーを手にするアティック馬場さん

トロフィーを手にするアティック馬場さん

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 UCC上島珈琲(兵庫県神戸市)が企画する、コーヒーの抽出技術・接客スキル・パフォーマンスを競うコンテスト「UCCコーヒーマスターズ」全国大会が1月18日から19日にかけて開催され、長崎から出場した馬場彩子さんがハンドドリップ部門で準優勝を決めた。

店内に飾られた賞状とトロフィー

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 大会は今回で13回目を迎え、ハンドドリップ部門のほか、サイフォン部門、エスプレッソ部門、ラテアート部門の4つの部門で地区大会を勝ち上がった総勢29人の決勝出場者で競われた。コーヒー抽出大会の若手登竜門として国内大会・世界大会で活躍する多くの実力者を輩出しているという。

 全国大会では、あらかじめ指定されたコーヒー豆を使って豆の良さを引き出しつつ、制限時間16分の中でテーマに沿って3人の審査員にドリップコーヒーとアレンジコーヒーをそれぞれ1杯づつ淹れながらプレゼン。おいしさとパフォーマンスに加え、器具の使い方の美しさ・所作を競う。

 優勝した馬場さんは長崎市内のレストラン「Delicious Restaurant Attic」(長崎市出島町)に勤務。昨年9月に行われた地区大会に2回目の出場で決勝への切符を手にし、出場が決まってから毎晩閉店後の店内で毎晩試行錯誤を繰り返したという。「地区大会と全国大会で指定されるコーヒー豆は同じものだが、粉やお湯の量、抽出方法などで味が変わるので、どのように味を引き出しプレゼンするか直前まで決まらず苦労した」と話し、店の先輩らのアドバイスを取り入れながら大会直前は明け方まで店に残り準備を進めた。

 アレンジコーヒーには、馬場さん実家がある佐賀県有田町の特産品で、この時期旬を迎えているキンカンと自家製のきんかんシロップを使い、ユズなどで味を整えたアイスコーヒーを仕上げ、カップにも有田焼を選んだという。大会ではテーブルコーディネートも自身で行うため、指定豆の銘柄である「カフェネーチャー」のネーチャーのイメージで緑とコーヒーの茶色を使ってテーブルマットなどをコーディネートしたという。

 馬場さんが勤務するカフェのオーナー野田信治さんは「大会が始まった当初は私自身も選手として出場していた。今では当時の選手が店を持つなどして、各店の若手選手のチャレンジの場となっている。これからも自分が身に付けてきた技を伝えていくことで育てていきたい」と話す。馬場さんも「大会で身に付けた技術を日々の営業で生かせるよう、コーヒーと接客スキルどちらも上げて成長していきたい」と意気込む。

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