ドライバーに早めのヘッドライト点灯を呼び掛けるイベント「出島エレキテル」が11月9日、出島表門橋公園で開催された。主催はおもいやりライト長崎実行委員会。
「おもいやりライト」は、16時から18時は交通事故が最も多い時間帯であることから、早めにヘッドライトを点灯することで、前方を見やすくすると同時に歩行者に車の存在を知らせることで歩行者事故削減を目指す活動。「おもいやりライト運動事務局」(横浜市)を中心に2010(平成22)年から全国各地で活動を展開している。
「出島エレキテル」は、運動事務局が11月1日~11日にかけて全国各地で一斉展開する「TRY-LIGHT LIVE」活動の一環。
長崎では長崎大学の元教員と学生が中心となり、2017(平成29)年11月から同校東門で毎月10日にドライバーにライト点灯を呼び掛ける活動を行っていたが、元教員が退任することに合わせて今年2月で活動を終えていた。活動に参加していた学生らが活動を続けたい意向を事務局に伝えていたことから、出島で活動を行う団体「DEJIMA BASE」の共催でイベントが実現した。
「エレキテル」はオランダ語で電気・電流を意味する「elektriciteit(エレクトリシタイトゥ)」がなまったものといわれていることから、自動車と電気を活用したイベントにしようと「出島エレキテル」と名付けたという。当日は、日産の電気自動車「リーフ」の体験会、ヘッドライト点灯呼び掛けを行った。このほか、長崎大学DJサークルによるDJイベント、「出島表門橋ができるまで」をテーマにした映画 「BRIDGE」の上映会も行った。会場にはこたつも用意し、イベントに使った電気は全てリーフから供給した。
運動事務局の真田武幸さんは「早めにヘッドライトをつける。たったこれだけのアクションで交通事故は減らせる。来年もイベントを開催できれば」と意欲を見せる。