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桜馬場でマネジメントゲーム体験会 若者と企業つなぐ場づくり目指し企画

マネジメントゲーム体験会の参加者

マネジメントゲーム体験会の参加者

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 長崎県婦人会館(長崎市桜馬場)で1月18日、マネジメントゲーム体験会が開催された。主催はFINDプロジェクト。

マネジメントゲームを体験する参加者

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 長崎に貢献したいという若者と企業をつなぐクロスメディアプロジェクトとして設立した同団体。長崎にいる若者だけでなく、県外や海外で活躍する若者でもキャリアに関わらず「長崎に関わりたい」「長崎に帰りたい」と思ってもらうことで長崎の未来を切りひらく「長崎応援プロジェクト」を目指している。

 FINDプロジェクトの山口学さんによると、マネジメントゲームは実践的な経営疑似体験を通して経営シミュレーションが体験できる研修プログラムとして企業で社員教育や経営層研修などにも活用されているもので、ソフトバンクの孫正義さんをはじめ著名な経営者が「生きた会計学を身につけることができる」と高く評価しているという。県内でも経営管理を担っていく人材だけでなく、現場で働く人にも会計を知ってもらおうと製造業やサービス業の企業研修として広く取り入れられている。

 体験会には大学生8人と留学生2人、社会人6人の合計16人が参加。はじめにゲームの流れやルールが説明されたあと、1期分を練習として行い決算までの一連の流れを体験。その後、昼食を取りながら参加への意気込みなどを絡めながら自己紹介を行い交流を深めた。午後から2期目を行い、ゲームで重要となる自分の会社にどれだけ利益を生みたいかなどを決める3期計画を立てた。3期では途中で中間決算を行い、現状把握と計画との乖離を確認して残りのゲームが進められた。ゲーム終了後は軽食を交えながら懇親会が行われ、ゲームの感想や改善点などをシェアし合った。

 もともと経営に興味があったという長崎大学1年の二方雅槻さんは「資金繰りなど参考になったことがあった。広い視野で判断している経験者を見て、余裕を持って市場を選択できるよう経験を積みたいと感じた」と話す。「日本人と外国人の交流・教育の場を展開したい」との思いから参加したという社会人の上杉朋也さんは「ベトナムからの留学生と交流する機会になった。日本の優れた経営思想の一端を体験してもらえたことがうれしかった」と笑顔を見せる。

 イベントを企画したFINDプロジェクトの川口福太郎さんは「さまざまな企業経営を疑似体験するゲームを通じて、『自ら気づく』ことや『課題を認識する』ことを感じてもらえれば。今後も参加者が経営経験積み学ぶ場であると同時に経営に興味のある学生や意識の高い若者と企業をつなぎ、直接交流できる場を継続的に提供していきたい」と意気込む。

 次回は2月13日を予定している。

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