水辺の森公園(長崎市常盤町)で10月10日から11日にかけ、テークアウト形式のグルメイベント「ドライブスルーマルシェ」が開催される。主催はながさきドライブスルーマルシェ実行委員会。
長引くコロナ禍で、飲食店も感染症対策などを行いながら営業を行っており、市場も動き出してきたが、依然として厳しい状況が続いているだけでなく、外食の機会が減ってしまった顧客に対してもイベントを通して新しい食の楽しみ方を提案したいと企画した同イベント。実行委員長を務める永石さんは「福岡などではすでに何度か開催されていたが、長崎では初の開催となることから、ストレスなく楽しんでもらえるよう提供方法などを模索し、開催にこぎ着けた」と笑顔を見せる。
長崎市内を中心に県内9店舗が自慢のテークアウトメニューを持ち寄り、接触や密を避けるため、予めスマートフォンのアプリで決済してもらい、海岸沿いに張ったテントで商品を手渡すドライブスルーでの販売を行う。長崎ではまだアプリ決済が根付いていないことから現金決済にも対応。会場となる水辺の森公園周辺に遊びに来ている人も購入できるようウオークスルーでの販売も行う。
売上金の一部は医療の最前線で戦う医療従事者への支援に充てられ、マルシェ終了後に売上金に応じて弁当が届けられる。
永石さんは「新型コロナウイルスの状況がどうなるか分からないが、今後も違うウイルスで同じような状況が起こるかもしれない。イベントに対して多くの関係者が期待を寄せていることから、飲食店にとってイベントが新たなツールになり、これをきっかけに発展できればいいと思う」と話し、「不急不要といってもこれをなくしてしまうと楽しくない。人生が豊かになるようなきっかけが提供できればうれしい」と意気込む。
開催時間は11時~17時。