長崎県は3月17日、地元を応援するプロジェクト「長崎の変」を発表した。
人口減少数が多い長崎県の関係人口の創出や拡大につなげ、興味や関心を持ってもらおうと始めた同プロジェクト。県内外から長崎県を元気にするアイデアを募り、変化を面白がりながら新しい変化やチャレンジを応援する。2017(平成29)から2019年にかけて日本一の数を誇る長崎県の594の島々の魅力を伝える「NAGASAKI BLUE ISLANDS PROJECT(長崎ブルーアイランズプロジェクト)」でもナビゲーターを務めた、長崎市出身のシンガー・ソングライター・福山雅治さんをクリエーティブプロデューサーに起用。来年度以降も福山さんを中心にプロジェクトを進める。
3月18日にはSNS動画サイトでスペシャルムービー「長崎の変、はじまる」を公開。動画には長崎県内で撮影された保護猫・地域猫が登場し、人口減少に悩む長崎の問題提起から未来へのメッセージを語り合い、「にゃんとかせんば(なんとかしないと)」と立ち上がる。最後は「猫の手も貸すばい。あなたの手も貸してほしか」と締めくくるストーリー。福山さんのほか、長崎県出身の仲里依紗さん、長濱ねるさん、蛭子能収さん、高田明さん、前川清さん、役所広司さんの7人の著名人がCV(キャットボイス)として出演している。
スタジオにそろっての収録が難しい中で、同じく地元を盛り上げたいという思いで参加した7人の出演者らは別々の場所でCVを収録し、リモートで制作したというムービー。企画会議で「猫の目線から語ったら面白いのではないか」という意見が挙がり、福山さんの賛同もあって制作が決まった。福山さんは「長崎に住む保護猫、地域猫たちにも参加いただき立ち上がった今回のプロジェクト。長崎の人も文化も、自然も動物たちも、みんなが楽しみながらより良い長崎の未来に向けて前に進んでいくきっかけになれば」と話す。
県広報課の川上年仁さんは「プロジェクトを県下全域に広げて、最終的には移住や定住につなげていきたい。まずは長崎県に興味・関心を持ってもらうきっかけになれば」と意気込む。
スペシャルムービーは19日16時現在で再生回数78000回を超えている。