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長崎市立図書館で内容言語統合型学習についての講演会 対談企画も

講演会への参加を呼び掛ける牛津さん

講演会への参加を呼び掛ける牛津さん

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 長崎市立図書館ホール(長崎市興善町)で3月7日、内容言語統合型学習についての講演会が行われる。主催は日本CLIL教育学会(神奈川県横浜市)。

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 内容言語統合型学習は、何らかのテーマや教科科目の学習と外国語学習を組み合わせた学習の総称。東洋英和女学院大学の笹島茂教授を中心に研究が行われている。Content and Language Integrated Learningを略して「CLIL(クリル)」と呼ばれ、学習内容の理解に重きを置き、学習者の思考や学習スキルに焦点を当て、学習者のコミュニケーション能力の育成や、学習者の文化あるいは相互文化の意識を高めることが特徴。

 講演会は長崎市矢上町と時津町、長与町の3カ所で「学習アトリエCOR」を運営し、日本CLIL教育学会の会員にもなっている「conpeito」の代表理事・牛津理美さんが「長崎の人にもCLIL教育を知ってもらいたい」と学会を通じて手を挙げたことで実現した。

 「明日を開く学習としてのCLIL-英語と日本語でSDGsを考える」と題して笹島教授の講演が行われるほか、牛津さんや参加者と対談しながら長崎の教育について考える場も設けられる。

 牛津さんは高校時代に病気で入院したことで不登校になりそうになったことがあるという。辛い時期を乗り越え、無事に卒業できた経験から「子どもたちが学習を通して個々の未来をデザインし未来に向かって自分を育てる場を作りたい」と2017(平成29)年に学習塾を設立。進学塾や個別指導塾ではなく、「心の教育」を大切にしているという。CLILにも早くから注目し、地域散策や国際交流などのイベントや体験型レッスンを通じて対話力や生活力を育みながら英語力などを身に付けてもらう塾外学習も取り入れている。

 「基礎を学ぶ場としての学校教育とCLILを通じたさまざまな学習を相互補完として取り入れることでより深い学びにつながるのではないか」と話す牛津さん。「子どもたちが長崎で育ったことを世界に誇れるような学びの選択肢として、まずはCLILを知ってもらう場になれば」と笑顔を見せる。

 開催時間は14時~16時。会場の定員は30人。オンライン参加もできる。どちらも事前申し込みが必要。申し込みはインスタグラムのメッセージまたはメールで受け付ける。

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