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西九州新幹線「かもめ」が試験走行で初の来崎 市民や園児らが歓迎

長崎駅に入線する新幹線「かもめ」。奥には在来線特急「かもめ」の姿も

長崎駅に入線する新幹線「かもめ」。奥には在来線特急「かもめ」の姿も

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 今秋開業する西九州新幹線(長崎―武雄温泉)の試験走行が始まった5月10日、JR長崎駅(長崎市尾上町)で歓迎セレモニーが行われた。

手にした旗を振って歓迎する園児ら

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 開業ムードを盛り上げようと長崎市と鉄道・運輸機構が開催した同イベント。フル規格で整備が進められている同新幹線を走行する赤いかもめこと新幹線N700S「かもめ」が監査検査の一環として長崎駅に初入線することを記念して企画した。

 JR長崎駅のホームには多くの地元市民や幼稚園児らが集まった。セレモニーでは田上富久長崎市長が「新幹線の整備と共に長崎市中心部は100年に一度の変革期を迎えている。新幹線の開業とともに訪れる多くの人々をおもてなしの心で歓迎し、長崎を盛り上げていきましょう」とあいさつ。13時40分に車両がゆっくりと姿を現すと大きな歓声が上がり、手にした旗を振って車両の到着を歓迎した。運転士への花束贈呈や写真撮影とともに反対側のホームでは車両の停車位置などを確認する作業が行われ、14時5分に長崎駅を出発した。

 県内の歓迎セレモニーは新大村駅と諫早駅でも行われた。

 鉄道・運輸機構によると試験走行は来月16日まで、長崎駅と武雄温泉駅(佐賀県武雄市)との約66キロを1日最大3往復する予定。営業車両を使って徐々に速度を上げながら線路や信号などの設備確認を行う。今回の試験走行は最高時速45キロで行い、今後は時速260キロまで段階的に引き上げていくという。

 西九州新幹線は9月23日、武雄温泉駅で在来線特急と同じホームで乗り換えてもらう対面乗り換え(=リレー)方式で開業。列車名は、1961(昭和36)年に運行を始め、長年親しまれてきた博多・長崎間の在来線特急「かもめ」の名前を受け継ぐ。長崎・博多間の所要時間は乗り換えを含め最速1時間20分程度。現在の「かもめ」と比べ約30分の短縮を見込んでいる。

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