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長崎電気軌道で運転士引退記念のラストラン 家族ら乗せ市内一周

ラストランに向け浦上車庫を出発する「みなと」

ラストランに向け浦上車庫を出発する「みなと」

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 長崎市内を走る路面電車の運転士・川崎政伸さんが1月7日、引退するのに合わせて家族や知人らを招きラストランを行った。

記念撮影の様子

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 今年56歳で定年を迎える川崎さんは1991(平成3)年、長崎電気軌道に入社。半年ほどで運転免許試験に合格して以来、32年にわたって運転士として路面電車の運行に携わってきた。ラストランは10年ほど前に川崎さんの先輩の運転士が退職前に電車を貸し切って家族らを乗せて記念走行したことを家族に話したのがきっかけ。「引退のときには、ぜひラストランをしてほしい」と半年ほど前から家族の中で気運が高まり、「どうせなら家族だけでなく、知人らも招待しよう」と企画した。

 当日は、招待を受けた川崎さんの家族や知人ら28人が浦上車庫(大橋町)に集まると川崎さんに花束を贈るなどして引退を祝った。ラストランには、水戸岡鋭治さんがデザインを手がけ、2017(平成29)年4月に運行を始めた「みなと」を貸し切った。全員が電車に乗り込んだことを確認した川崎さんは14時3分、本線に向けてゆっくりと電車を発車させた。

 川崎さんの運転する電車は出島方面を目指して出発。川崎さんがマイクを通じて車窓から見えるスポットの解説や運転士としての思い出話などを交えながら新地中華街電停を経由して蛍茶屋電停へと向かった。蛍茶屋では車庫に電車を入庫して休憩を挟んだ後、市役所前から桜町電停を経由して浦上車庫を目指した。

 ラストランを終えた川崎さんは「これが最後の運転になるだろう。最後に家族らを乗せて走ることができて良かった」と笑顔を見せる。

※長崎電気軌道の定年は60歳で、本人が希望すれば65歳までの再雇用制度があります。また、56歳以降の各誕生日に本人が退職を希望すれば、自己都合退職ではなく定年退職扱いとする「選択定年制度」があり、川崎氏はこの制度を適用したものです。

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