個別指導塾「DCT-learning(ディーシーティー ラーニング)」(長与町吉無田郷)が3月10日、JR長与駅東口そばにオープンした。
代表の窄佑夢(さこ ゆうむ)さんは長与町出身で長崎大学大学院工学研究科の現役学生でもある。大学1年の頃から学習塾や家庭教師の講師として子どもたちに勉強を教えていた窄さん。塾では指導方針などが定められ裁量が限られており、集団指導では全員に目が行き渡らないことにもどかしさを感じていたという。
「将来的に塾を開きたいと考えていた」と話す窄さん。指導していた生徒が受験を迎えるなど一区切りついたタイミングだったことから一念発起。学生起業して開塾することを決めた。
「勉強をさせられるのではなく、自主的にやる子どもになってほしい」という考えから、指導にはさまざまな工夫をしている。窄さん自身が裕福な家庭ではなく、中学生までは母親に勉強を教えてもらっていたことから費用を抑えつつ個別指導が行えるようICT教材を導入。指導時間内に問題を解くと実際に指導していない時間が発生してしまうため、生徒に合わせた宿題や学習計画の作成にも力を入れ、「詰まった部分を効率的に指導できる体制を目指す」という。
窄さんは「学業と両立させる必要があるため、当面は17時以降の対応となるが、受け身の学習を減らし、生徒が自分で調べる癖をつけられるよう指導していきたい」と笑顔を見せる。
塾名の「DCT」は「勉強=夢を実現する(Dreams Come True)ための足がかりにしてほしい」という思いからで、「夢をかなえる」のではなく、「夢をつかみ取ってほしい」という意味を込めた。
開塾時間は17時~22時(土曜・日曜・祝日は13時~)。