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長崎・まちなかエリア活性化に向け協議会発足 「つきまち横丁」常設化目指す

今年1月に築町市場で開催したイベントの様子

今年1月に築町市場で開催したイベントの様子

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 飲食を通じて長崎のまちなかエリア(思案橋、浜町、築町、銅座町など)の活性化などを目指す「長崎つきまち横丁推進協議会」が5月25日、発足した。

協議会発足に向けた会議の様子

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 「つきまち横丁」の常設化を目指して長崎文化放送(以下NCC=長崎市茂里町)を中心に長崎市や長崎県、築町市場などがある商業施設「メルカつきまち」を運営する長崎つきまち(築町)、F.デザインNAGASAKI(鍛冶屋町)などが参加して立ち上げた同協議会。複数の店が集まり、通路で飲食を楽しむいわゆる「横丁」を市の中心部に作ることでナイトタイムエコノミーの活性化や交流人口の拡大を図るととともに、長崎県産の「食」のPRにもつなげていきたい考え。

 NCCは2020年2月、同社1階で一夜限りの「長崎文化横丁」を開催。未来創造プロジェクト「NEXST(ネクスト)」の一環として2022年6月には茂木で2日間、8月に出島メッセ長崎(尾上町)で約1カ月間、横丁イベントを開いていた。今年1月、長崎市と共催し築町市場で1週間のイベントを開き、約2100人が来場するなど盛り上がりを見せていた。同協議会ではこのイベントを第一次実証事業とし、今後も横丁イベントを開催して常設に向けた課題の掘り起こしと解決を目指すという。

 築町は長崎開港当時から各藩の番船が並び、「長崎の台所」として貿易港・長崎の一端を担う町として発展。1924(大正13)年10月1日に長崎市の公設の「築町市場」として営業を始め、市民に親しまれてきた。1998(平成10)年に新しい食の発信基地「メルカつきまち」が誕生し、地階に鮮魚店など生鮮食品を扱う40店が移転。現在、15店ほどに減少している。

 発足に向けた会議でNCCの壹岐正社長は「市民・県民にとって長崎は『魚の街』という認識があるかもしれないが、魚を食べる場所が少なく、他県の料理人にもあまり認知されていない」と問題を提起。築町商店会の中嶋会長らは「築町市場は長崎の食を支えてきた歴史があり、商店街に鯨やからすみの専門店がある日本でも珍しい場所。来年は市場開設100年の節目に当たることから、街の特徴を生かしていきたい」と話す。

 座長を務めるNCCメディアビジネス局の朝長孝至さんは「街全体の底上げを図るとともに、長崎の食のイメージを発信する場にできれば」と意気込む。

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