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稲佐山山頂に洋菓子店「無大」 三大夜景と共に楽しんで

来店を呼びかける江原さん

来店を呼びかける江原さん

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 「菓子屋 無大(むだい)」(長崎市稲佐町)が6月2日、稲佐山山頂の「INASA TOP SQUARE」内にオープンした。

ショーケースには10種類ほどのショートケーキが並ぶ

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 同エリアはジャパネットホールディングス(佐世保市)傘下のリージョナルクリエーション長崎(万才町)が「長崎の魅力の一つである稲佐山をより魅力的な場所にしたい」と2021年7月、稲佐山山頂の展望台内にあるレストランのリニューアルに合わせて整備。海運コンテナをリメークした店に地元食材を使った飲食店などがオープンしていた。昨年夏ごろから同社が稲佐山の麓にある洋菓子店「パティスリーフェリーチェ」(弁天町)に出店を打診。今年に入って話が進み、姉妹店として出店が実現した。店名は「無限大の可能性」と「untitled(無題)」に由来する。

 フェリーチェ店主の江原保史さんの息子でパティシエを務める江原翔太さんがプロデュースを手がける同店。翔太さんは高校卒業後、パティシエを目指して東京の専門学校に進学。卒業後は都内の洋菓子店で働いていたが退職し、知見を深めようと全国の洋菓子店を巡った後、父が経営する同店に入った。昨年6月に行われた「長崎県洋菓子コンテスト2022」グランガトー部門で金賞を受賞し、同年10月の「ジャパン・ケーキショー」に長崎代表として出場。審査員特別賞に輝いている。インスタグラムを通じて自身の作品を発信すると同時にアーティストとコラボしたイベントを企画するなど精力的に活動を続けていた。

 ショーケースには翔太さんが昨年のコンテストに出品した作品をショートケーキサイズでブラッシュアップした「黒-コク」と「白-ハク」を中心にラインアップ。このほか、4種類のチーズを独自配合したレアチーズケーキ「胡蝶菫-スミレ」、タルトにフリュイルージュのジュレやムース、コンフィチュールを組み合わせた「華音-かのん」、モンブラン「白山-はくざん」、ガトーショコラ「無大-むだい」、ロールケーキ「善-ぜん」などが並ぶ。翔太さんが手がけ、フェリーチェでも販売していた長崎のシンボル・稲佐山をモチーフにしたケーキ「稲佐山」をさらにブラッシュアップさせた「稲佐山~巓(いただき)」も用意。ケーキの価格帯は500円台~700円台。手軽に楽しめる焼き菓子も用意するほか、ロールケーキやパンなどの販売も予定する。テイクアウト専門店だが隣接するイートインスペースで稲佐山からの景色とともに楽しむことができる。

 「今までに長崎にないような『視覚』『味覚』という点で経験したことのないような体験を手がけていきたい」と話す翔太さん。「絶景とともにお菓子を楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は13時~21時。水曜定休。支払いはキャッシュレス決済のみ。

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