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長崎大正門前の洋食店「フラワーメイト」が50周年 懐かしの味を変わらず提供

50周年を迎えた「フラワーメイト」店主の池田さんら

50周年を迎えた「フラワーメイト」店主の池田さんら

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 長崎のレストラン「フラワーメイト」(長崎市若葉町、TEL 095-844-5731)が7月7日で50周年を迎えた。

開店当初からある定番メニューは根強い人気がある

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 長崎大学文教キャンパスの正門前にある同店。店主の池田興治さんは戦後に建てられた長屋の一角に24歳で店を構えた。「当時、洋食店は周囲に少なかったが学生向けの飲食店は多かった。学生運動が盛り上がっており、大学内でデモを行う学生の姿をよく見かけた」と当時を振り返る。

 定番メニューとなっている「チキンスパ」(1,200円)や「オムライス」(1,100円)など創業当時からのメニューは、学生時代に通っていたという客から「今でも当時のままの味がする」と懐かしがられているという。このほかハンバーグやエビフライなどを盛り合わせた「フラワーランチ」(1,500円)や長崎名物にもなっている「トルコライス」(1,200円)などの洋食を中心に根強い人気がある。

 1982(昭和57)年の長崎大水害や1991(平成3) 年の台風19号など大きな災害を乗り越え、1994(平成6)年に現在のビルにリニューアルした同店。地階には宴会やコンパなどに利用できる「フラワーホール」を備え、最大で100人以上の集まりにも対応する。

 チーフマネジャーの池田兼一さんが映画監督の横尾初喜さんの出身校の先輩だったことがきっかけで2018(平成30)年に撮影が行われた映画「こはく」では店を控室として提供。昨年撮影し、6月から長崎県内で先行上映されている映画「こん、こん。」ではロケ地の一つにもなっている。

 毎年春は学生の送別会や歓迎会でにぎわっていた同店。「新型コロナウイルスの感染拡大で予約が一気にキャンセルとなっただけでなく、コロナ禍が長引いたことで学生が集まる習慣そのものがなくなってしまっている。学生が集まる場としてもにぎわいを復活させていきたい」と話す池田さん。「これからも『また行きたい』と思ってもらえる店を目指して頑張っていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~15時、17時~23時。第1・第3木曜定休。

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