アニメーション作品「トムとジェリー」をテーマにした展覧会「トムとジェリー カートゥーン・カーニバル」が8月11日、長崎県美術館(長崎市出島町)県民ギャラリーで始まった。
ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが1940(昭和15)年に世に送り出した同作。猫とネズミのドタバタ劇をコミカルな動きやテンポよく繰り広げられる世界観はたちまち人気を博し、アカデミー賞にも7回輝いている。
2021年3月公開の映画を記念して開催する展覧会では作品の歴史を紹介するとともに、こてんぱんにやられて変形してしまったキャラクターの展示やジェリーが好きな「チーズの世界」を表現した空間などを用意。アニメーション作品や各方面で活躍するアーティストとのコラボ作品を展示する。グッズコーナーでは、限定グッズ250点以上を含む多くの商品を販売する。
デビュー作「上には上がある」の誕生ヒストリーではデビュー当時のトムは「ジャスパー」と呼ばれていたことや猫らしいデザインから、さまざまな試行錯誤を繰り返して現在の「トム」になっていた流れなどを紹介。一方、「その後の様式美を作り上げたシンプルでスタンダードなストーリー」として紹介している。
同館2階にあるカフェでは会期中、ジェリーの大好物、チーズを使ったスフレとベイクドケーキにマカロンやメロン、巨峰など夏のフルーツを使った「トムとジェリーのカーニバルパフェ」(1,400円)を提供する。
同館広報の迫下真由美さんは「会場内は全て撮影可能で、子どもから大人まで楽しんでもらいながら作品の魅力に触れることができる展覧会。トムとジェリーのコミカルな世界を楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~18時。観覧料は、大人=800円、高校生・大学生・70歳以上=600円、小・中学生=500円、小学生未満無料。9月3日まで(8月28日は休館)。