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長崎で「撮り旅」プロジェクト 大学生が映像制作通じて県内の魅力を発信

参加を呼びかける柿田さん(左)と三原さん

参加を呼びかける柿田さん(左)と三原さん

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 大学生がプロの映像制作会社の指導の下で長崎県内各地を旅して感じた魅力を映像作品として制作する「撮り旅 in NAGASAKI」が9月から10月にかけて開催される。主催は「縁JOYプロジェクト」と長崎県。

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 同イベントはau三太郎シリーズやカロリーメイトシリーズなどのCM制作、ドラマ「silent」、是枝監督作品「万引き家族」「怪物」をはじめ、映画やドラマ、MV、ユーチューブ等のデジタル動画制作を手がける「AOI Pro.」(東京都中央区)が2022年に立ち上げたプロジェクト。「地域の魅力を映像にしよう!」をテーマに地域の学生らが県内各地を旅し、同社の指導を受けながら、それぞれが感じた地域の魅力を撮影し、作品を通して地域の魅力発信に取り組んでいる。

 縁JOYプロジェクトは県内の大学生と企業経営者たちが共同で企画し、2017(平成29)年に結成。2018年に長崎港沿いにある商業施設「出島ワーフ」(長崎市出島町)で飲食イベント「満月BAR」を開き、その後も定期的にイベントを開催。コロナ禍を受けて文化・芸術活動に取り組むZ世代の若者が表現の場を失ったことから、オンラインイベント「Artmucation(アートミュケーション)」を長崎県と開催するなど若者と長崎をつなぐ活動を行ってきた。

 同プロジェクトの代表を務める柿田紀子さんが同社とつながりがあり、イベントの開催地を模索していた担当者が長崎県の地域活性と若者の長崎愛の醸成を目指す取り組みを知ったことから、「当社の取り組みと合致し、出島やグラバー園などの観光地が多く、被爆地としてメッセージ性も高い長崎で開催する意義があるのでは」と提案を受け、開催が実現した。

 イベントでは映像制作の企画から撮影・編集まで全ての過程で実際に映像制作に携わるプロの指導を受けることができ、機材の貸し出しも行う。AOI Pro.の鳥居碧さんは「このプロジェクトを昨年立ち上げ、これまで多くの自治体・学校教育機関と連携し全国各地で撮り旅を開催してきた。プロジェクトを通じて長崎の学生たちの郷土愛を育み、若い力と映像の力をかけ合わせることで地域活性化につながれば」と期待を込める。

 長崎県文化振興課の三原真奈さんは「再来年9月から11月にかけて開催する『ながさきピース文化祭2025』に向けて文化芸術活動に携わる若者の育成事業の一環として開催を決めた。これまでもダンスや音楽などのイベントは行ってきたが、映像制作は初めて。未経験者でも気軽に参加して、プロの映像制作を体感してもらえれば」と参加を呼びかける。

 参加資格は長崎県出身または県内大学に通学している大学生。応募条件は9月15日、10月7~9日の4日間の日程に全て参加可能なこと。参加無料。映像を学ぶオンラインコミュニティー「AOI Film Craft Lab.」への入会費(月額2,000円×1カ月分)が必要。交通費やロケハン等にかかる費用は自己負担。申し込みは特設サイトで9月10日まで受け付ける。

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