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長崎県庁で保護犬・保護猫の写真展 「多くの人に現状伝えたい」

来場を呼びかける大津さん

来場を呼びかける大津さん

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 写真展「長崎県の保護犬・保護猫ビフォーアフター展」が現在、長崎県庁1階エントランスホールで開催されている。主催は一般社団法人「ネコノタメナラ」(川棚町)と長崎県。

来場者の相談を受ける永野さん

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 同団体代表理事の大津かおりさんは保護猫カフェ「かわたにゃんず」(川棚町)を運営しながら「猫のために活動したい」という有志で同団体を立ち上げた。現在96人が所属する同団体ではプロジェクトごとに参加メンバーを募り、長崎県の猫の殺処分数がゼロになることを目標に保護猫活動などに取り組む。猫を不妊去勢後に元の場所に戻し、地域猫として管理する「TNR」の推進啓発にも力を入れる。

 今年1月に佐賀県有田町で行われた雑貨イベントで小規模な写真展を開催したところ、県内外から多くの人が訪れ好評を博したという。大津さんは「写真は多くの人に何かを伝える力がある」と感じ、県単位で取り組みたいと県生活衛生課に県内各地で写真展を開催することを提案して実現した。

 8月4日に東彼杵町で開催したのを皮切りに大村市、佐世保市、諫早市など県内各地を巡る同写真展。長崎県内では多くの保護犬や保護猫が暮らしていることから、けがをしたり弱ったりした状態で見つかった「ビフォーの姿」と、飼い主の元で成長した「アフターの姿」を写真で伝えている。会場には多くの人が足を運び、親子連れで写真に見入る一幕もあった。

 各会場では地元で保護犬・保護猫活動に携わる団体に呼びかけ、共に発信を行う。長崎県庁では長崎市の居留地地区にある出雲町と東山手町の4自治会地区を巻き込んで地域猫活動を行い、自称「ネコーディネーター」として地域猫活動の支援を行う永野裕子さんが24日・25日に会場を訪れ、相談や質問などを受ける「お話会」を開いている。

 大津さんは「会場ごとに客層も違う。多くの場所を回ることでより多くの人に長崎の犬や猫が置かれている現状を知ってもらう機会になれば」と来場を呼びかける。

 8月29日まで。

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