長崎の希少野生生物21種をパネルで紹介-チトセピア20周年企画で

ツシマヤマネコ、ヤマネ、シオマネキなど12種類の希少生物を描いたタペストリー

ツシマヤマネコ、ヤマネ、シオマネキなど12種類の希少生物を描いたタペストリー

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 長崎の商業施設「チトセピア」(長崎市千歳町)で4月25日、パネル展「地球上の生きものを大切に守ろう-希少な野生生物展」が始まった。

絶滅したニホンオオカミや絶滅の危機にあるツシマヤマネコなど21種を紹介

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 同施設20周年を記念して企画された同展。すでに絶滅してしまったニホンオオカミなどの生物や、人工飼育だけで生育しているトキなどの生物、長崎県対馬に約110匹しか生存していないツシマヤマネコなど、日本の絶滅危惧生物7種、長崎県内に生存する14種をパネルで紹介している。  

 昨年10月、名古屋市で「生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)」が開催され、長崎市出身の福山雅治さんがナビゲーターを務める生物多様性をテーマにしたテレビ番組の放送も始まったことに着目し、今回のイベントを企画したという。

 長崎県は「長崎県レッドデータブック」(2001年発行)に掲載されている絶滅危惧種を10年ぶりに見直し、今年3月28日に改訂版を長崎県環境部ホームページ上に発表。選定分野が広がったことと環境の変化などから、絶滅の危機にひんしている希少動植物392種が追加された。改訂版は本年度内に発行される予定。

 同施設総務営業部担当者は「紹介している希少生物はほんの一部だが、動物園では見ることができない生物の存在を買い物の合間に知ってもらい、自然の大切さや共存について親子で考えるきっかけにしてもらえれば」と話す。  

 営業時間は10時~21時。パネル展示は来年4月ごろまで継続する予定。  

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