画家・岡本泰彰さんの個展「恐竜絵画展~生物の未来を考える~」が2月3日、長崎市恐竜博物館(長崎市野母町)企画展示室で始まった。
岡本さんは長崎県西海市出身。美容学校を卒業した2001(平成13)年に渡英。英語でのコミュニケーションもままならなかったことから美術書やアートに触れる機会が多かったという。当時住んでいた家の近隣で画家・フランシス・ベーコンの作品に触れる機会も多かったことから影響を受け、イギリスで本格的に絵画の創作を始めた。
その後、スペインやカナダ、アメリカ、ドイツと拠点を移しながら活動を続けた岡本さん。2019年に一時帰国していたタイミングで、新型コロナウイルスの感染拡大により国をまたいだ移動が困難となったことから活動拠点を西海市にある実家に移していた。
展覧会では同施設を訪れ、長崎で出土した恐竜の化石などについて学芸員から話を聞き、インスピレーションを得たという10メートルを超える絵画作品「長崎の恐龍」をはじめ、アクリル画や石版画、鉛筆画など49点を展示。作品には捕食と被捕食の関係性や環境破壊への提起などがテーマとなっている。長崎の風景をコラージュした「Nagasaki Series」なども並ぶ。
岡本さんは「これまでで最大規模となる個展。展覧会に合わせて制作した長崎や野母崎周辺の景色と恐竜をコラボさせた作品などを並べている。ぜひ見に来てもらえれば」と呼びかける。
展覧会に合わせて2月11日・18日・23日・25日、3月3日・10日、ワークショップ「岡本さんと恐竜絵画を描こう!」も開催。ステンシルを使い、さまざまな絵画の技法で恐竜絵画を描くことができる。開催時間は11時と14時から。参加費は200円。
開館時間は9時~17時。入場料は200円(常設展チケット提示で無料)。期間中の休館日は2月6日・13日・19日・26日、3月4日。3月10日まで。