「大衆割烹(かっぽう)樋口テイクアウトショップ」が3月1日、アミュプラザ長崎本館にオープンした。
長崎県と福岡県に飲食店27店舗を展開する「ひぐち」(時津町左底郷)が経営する同店。1955(昭和30)年、浦上駅前に同店の前身となる割烹店「豚平」を開業し、1962(昭和37)年に手軽な割烹店「ひぐち浦上店」にリニューアル。浦上店は現在閉店しているが、2019年、ホテル開業に合わせて築町店をオープンした。
ガラス越しの厨房で調理の様子がうかがえるようにした同店は唐揚げと弁当の持ち帰り専門店としてオープン。唐揚げ(3個480円、5個780円、8個1,250円)は創業当時から愛され、代々受け継がれてきた味わいを提供。九州産ハーブ鶏を使い、「柔らな歯応えとコクのある味わい」が特徴で、「しょうゆ」と「塩」の2種類から選ぶことができる。
築町店で提供する地場の食材を使った四季折々の料理を身近に楽しめるように仕上げた弁当は「鶏飯唐揚げ弁当」(1,200円)や人気の「花かご御膳」を箱に盛り込んだ「長崎彩り花箱」(1,800円)などをそろえる。このほか、長崎発祥のトルコライスに和の趣向を取り入れ、野菜もしっかり摂れるよう仕上げた「南蛮トルコライス弁当」(1,200円)も並べる。
浦上店が営業していた頃に持ち帰りコーナーで販売し、当時を知る人からは「懐かしい」という声も上がる「鶏もも一本揚げ」(1,280円)も復刻した。
福岡の系列店や築町店で経験を積んだという田中康生店長は「当店が創業当初から大切に守り続けてきた伝統の味をテイクアウト専門店で提供している。外出先や自宅での食事としてや手土産として利用してもらえれば」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~20時。