「長崎サウナ かめやま」(長崎市浜平2)が5月3日、オープンした。
「出身地・長崎を盛り上げたい」と現在は福岡を拠点に事業を営む野田旬太郎さんが仲間と共に立ち上げた同施設。サウナ好きの野田さんが「コロナ禍明けの長崎で何かしたい」と考えていたところ、運営メンバーの友人から「祖母の家だった斜面地の空き家を活用してほしい」と相談を受けた。「サウナと共に長崎の魅力を発信できる場所を作りたい」と同級生らに声をかけ、仲間とともに昨年春から準備を進めてきた。店名は坂本龍馬が長崎で結成した日本初の商社「亀山社中」に倣い、「ふるさと長崎を、自分たちで試行錯誤しながら盛り上げていきたい」という思いを込める。
戸建ての民家を更衣室や休憩所に改装し、庭にサウナや水風呂を設置した同施設。重機が入れない斜面地にあることから手作りで準備を進め、草刈りや整地からサウナの組み立てまで運営メンバーの手で作り上げたという。支配人の鳥邉薫さんは「近所の人たちから『何ができるの』と期待の声もあり、準備を始めると手を貸してもらうなど多くの協力もあった」と振り返る。
最大8人収容のサウナは国産ヒノキ材を使ったフィンランド式ともいわれる「ウエットサウナ」。温度を90度前後とサウナとしては低温に保ちながら、ロウリュウの蒸気で体感温度を高めることで「息苦しさがなく、心地良い蒸気でじんわりと温まることができるのが特徴」だという。水着着用での利用とすることで男女共用の施設とし、カップルや友達同士での利用もできる。
休憩所ではサウナ好きの定番ドリンク「ととのう」(300円)やオロナミンCとポカリスエットを合わせた「オロポ」(500円)なども提供。フードメニューも準備を進めているという。
鳥邉さんは「地元客を中心に旅行ついでに立ち寄る観光客の来店もあった。今後は長崎ならではのアロマを楽しめるそのぎ茶を使ったアロマロウリュウも準備を進めている。長崎の景色や夜景が楽しめる立地なので今後は地元のお茶や地ビールなども提供メニューに加え、サウナと長崎の魅力を発信できる施設にしていきたい。イベントなども開催していければ」と意気込む。「運営メンバーが子育て世代真っただ中なことから、子育て世代でも楽しめるキッズデーや女性同士で楽しめるレディースデーなども設けていければ」とも。
営業時間は13時~17時(土曜・日曜・祝日は9時~)。120分利用のフリープランの料金は、平日=1,480円、土曜・日曜・祝日=1,680円。夜は22時30分まで予約制で営業するほか、貸し切りプランも用意する。予約はLINEで受け付ける。