「2024長崎県洋菓子コンテスト」が6月18日、長崎新聞文化ホールアストピア(長崎市茂里町)で開催され、パティスリーサンミッシェル(新戸町1)のパティシエールを務める萩田智美さんの作品がグランプリに輝いた。主催は長崎県洋菓子協会。
長崎県内の洋菓子業界の技術向上と発展を目的に、洋菓子協会の総会に合わせて毎年開いている同コンテスト。日本洋菓子協会連合会が10月に開催する「ジャパン・ケーキショー」の予選も兼ねる。今年は「シュガーロード発祥の地・長崎から砂糖文化の歴史を紹介しよう」と、会場内でシュガーロード展も開催した。
コンテストは「ピエスアーティスティック」「ラッピング」「グランガトー」など8部門で競い、グランプリのほか、金・銀・銅賞を各部門から選ぶ。今年は現役のパティシエや製菓を学ぶ学生ら47人から62作品が出品された。
グランプリを受賞した萩田さんの作品は工芸菓子の技術を競うピエスアーティスティック部門に出品したシュガークラフト作品。1カ月半かけて制作した同作は繊細な砂糖菓子で仕上げたバラの花を引き立たせたいとウエディングケーキを表現した。
同協会会長でボンソアール(音無町)の草野一夫社長は「県内で製菓を学ぶ学生のほぼ半数が県外に出たり、別の職に就いたりしていることから人手不足となっている県内の洋菓子業界。若手のパティシエなどを中心にコンテストが技術向上やモチベーションにつながっているのでは」と話す。