画家junaida(ジュナイダ)さんの企画展「IMAGINARIUM(イマジナリウム)」が7月20日、長崎県美術館(長崎市出島町)で始まった。
絵本「Michi」「の」「怪物園」「街どろぼう」(以上、福音館書店)、「EDNE」(白泉社)などヨーロッパを思わせる謎めいた世界に細密に描かれた人物や背景を描き、「鮮やかな色彩の中に明るさと闇が共存する不思議な世界観」を描くjunaidaさんの初の大規模企画展となる同展。
会場では、junaidaさんが同展のために描き下ろした三連画「IMAGINARIUM」をはじめ、「TRAINとRAINとRAINBOW」(Hedgehog Books、2011年)や三越のクリスマスディスプレーのために描いた「HOME」(サンリード、2013年)などの初期作品、宮沢賢治へのオマージュ「IHATOVO」シリーズなど2006(平成18)年から近作までを展示。絵本「怪物園」の怪物が行進する様子を映像作家の新井風愉さんが手がけた巨大アニメーション作品などとともに、建築家の張替那麻さんがデザインした赤や金で彩る異世界空間に絵本原画や一枚絵など418点を並べる。
会場入り口には「『の』のわたしになってみよう」コーナーも開設。絵本「の」の主人公「わたし」の帽子とコート(子どもサイズのみ)を貸し出し、絵本の中の「わたし」になりきって展覧会を楽しむことができるようにする。
併せて、junaidaさんの世界観を詰め込んだオリジナルグッズを販売するショップも開設。3種類のTシャツ(4,400円)やカップ(3,520円)などのオリジナルグッズと図録(3,850円)や書籍など約120点を販売する。 館内のカフェでは期間中、長崎会場限定メニューとして絵本「怪物園」の怪物をイメージしたミニパフェ(660円)を提供する。
開館時間は10時~20時。入場料は、一般=1,400円、大学・70歳以上=1,200円、高校生以下無料。休館日は7月22日、8月26日。9月1日まで。