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長崎・高浜で「高浜八幡神社秋季大祭」 200年続く奉納相撲も

来場を呼びかける松尾さん(中央左)ら相撲協会のメンバーと鶴洋高校の教員ら

来場を呼びかける松尾さん(中央左)ら相撲協会のメンバーと鶴洋高校の教員ら

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 高浜八幡神社(長崎市高浜町)で9月22日、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を願う奉納相撲が行われる秋季大祭が開催される。

昨年の結びの一番の様子

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 地区の氏神を祭る高浜八幡神社の秋祭りの神事の一つとして行われてきた神事三十三番奉納相撲は地元の子どもたちが33番勝負で五穀豊穣と家内安全、疫病退散を願う。

 その後、町の男衆が力士に扮(ふん)して相撲で真剣勝負する相撲行事を行う。相撲行事では選ばれた力自慢の男だけが土俵に上がり、同地区の男の晴れ舞台としてにぎわってきた。

 相撲は江戸後期に「小湊」という力士によって勧進相撲発祥の地・大阪から伝えられたもので、同地区では相撲行事を受け継ぐ男たちに古くからしこ名と化粧まわしを贈るならわしも残る。現在は高浜相撲協会を中心に行事を守り、受け継いでいるという。

 当日は11時ごろから子どもたちが中心となって笛や太鼓で祭りばやしを奏で、御神体を神社に迎え入れる「お下り」を行う。神社で神事が終わると相撲のほか甚句に合わせた相撲踊りや口伝えで受け継がれる三拍子を披露。その年に生まれた乳児を祝福する「赤ちゃんの土俵入り(泣き相撲)」を行う。相撲行事では鶴洋高校(末石町)の相撲部員らも参加して祭りを盛り上げる。

 「越乃若」のしこ名を持ち、ここ数年は結びの一番で会場を盛り上げている松尾裕司さんによると、「7月下旬から子どもたちは夏休みを返上して祭りばやしの稽古に励んでいる。9月に土俵起こしを行い、相撲の稽古も始まった。昨年11月にウクライナからの留学で来日し、鶴洋高校で『横綱になって母国に希望を届けたい』と奮闘するエゴール・チュグンさんも参加してくれることになった。迫力ある取り組みを楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。

 同協会の馬場広徳会長は「少子化で子どもが少なくなってしまったが、工夫しながら伝統を受け継いでいきたい」と意気込む。「赤ちゃんの土俵入りは1歳未満なら誰でも受け入れている。ぜひ高浜地区の伝統行事を見に来てもらえれば」とも。

 奉納相撲の開催時間は13時~。

※今年の高浜八幡神社秋季大祭及び、奉納相撲は荒天のため中止となることが決定しました(9月19日10時発表)

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